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しんたろう
@shintarou
  • 2026年6月25日
    ドールハウス
    ドールハウス
    p209 「わたしが泣いたのは、きっと……、ただ情けなかったから」 眼をそらすような、尻をまくって逃げるような江本の無礼な後ろ姿が理加子を情けなくさせた。そして、「その人」の話をみずから理加子に伝えてくることに怒りをおぼえた。 「なぜ、その人のことを私に言うの。その人と江木さんの間に私は入れないわ。なぜ私と江木さんの間のことを言わないの。たとえ、結果的に二十分で終わっても、あとがつかえていないときに話をする時間を作ってほしい。ビザの配達頼むんじゃないんだから。そりゃ、わたしだって憂鬱だわ、話すのは。決まってるじゃない。こんな話、憂鬱じゃない人なんかいないわ」
  • 2026年6月24日
    剣持麗子のワンナイト推理
    p79 無償で働く優しい人になんか、なりたくない。 困っているから、お金がないから助けてくれと言ってくる人たち。その図々しさに虫唾が走る。力を持っている者には何を言ってもいいと思っているのだ。弱者の脅迫、大嫌いだ。脅迫に応じる心優しい人たちのことも嫌い。そういう人がいるから、真っ当な商売をしている者の肩身が狭くなる。
  • 2026年6月20日
    倒産続きの彼女
    p314 「死んだって意味がないのよ。あなたは死ぬよりも、生きているほうが、よっぽど価値があるんだから」
  • 2026年6月15日
    かか
    かか
    うーちゃんはかかがだいすきっていうはなし。 そう思った。 純文学はちゃんと理解しようと思うととても難しくて、簡単に感想なんか書けないやと思う。
  • 2026年6月13日
    こどもの城殺人事件
    こどもの城殺人事件
    p275 (聡吾、ごめん、カムアウトしちゃったよ……。おまえとあれほど約束したのに、悪いな。でも、おまえならわかるよな?理解できるなんて、薄っぺらな同情に我慢できなかった。ふざけんな、と思ったら血が沸騰してた…….。おまえだってあれ聞いたら沸騰するだろうな。俺たちに向かって理解なんて気安く使うなって……。俺のことを理解できるのはおまえだけ。おまえのことを理解できるのは俺しかいない。そうだよな、聡吾)
  • 2026年6月9日
    ギリギリ
    ギリギリ
    健ちゃんは優しすぎかのかな。 人の為にしたことがその人を困らせてしまう。 p61 人を悲しませる存在に、故意でなくても、時には自分はなりえるのだ、ということを僕は知った。 p227 ずっと健ちゃんを利用して、甘えてきた。でももうできない。数々の思い出を捨ててでも、今、一人で考えないと、私は一生そういう気持ちにつきまとわれて、彼のことも見失ってしまいそうな気がした。 でも、それは悪いことじゃないと思う。
  • 2026年6月6日
    殺人鬼がもう一人
  • 2026年6月2日
    少女は卒業しない
    卒業っていう「さよなら」が、「いま」を「かこ」に変えてしまう。ならば、決着をつけなくちゃならないことがあって、それはとても勇気のいることで、その勇気を出した女子高校生達の話。 p44 「好きでした、先生」 p147 こっち向かないでいいよ、寺田。 p183 もう最後なんだから、今日くらいひとりじめはやめよう。 p220 「会いに来るよ」
  • 2026年5月31日
    終活中毒
    終活中毒
    自分の命が終わるなら、好きな誰かのために何かをしてあげたい、何かを残してあげたい。それが強すぎたり大きすぎると、残された方は戸惑ったり困ったりしてしまうものだと思った。
  • 2026年5月29日
    監殺
    監殺
  • 2026年5月21日
    魔性
    魔性
    p275 「晃にはもともと心ってものがないんだって、前に順子が言っていたな。まさにその通りね。心がないから良心もない。ってことは、晃はサイコパスじゃない。日々わくわくできて自分が面白可笑しければそれでいい。今は、脅してみたり怒ってみたり抱いてみたり・・・・・・あんたで楽しんでるのかもしれないけど、それが面白くなくなっちゃったらどうなるの?あんた、一体どうなっちゃうのよ?」
  • 2026年5月17日
    月下のサクラ
    月下のサクラ
    p197〜198 「組織ってのは、上が楽をしちゃあいけないんだ。上が楽をすれば、下がそれを真似る。そうなったら、組織は腐っていくだけだ」
  • 2026年5月12日
    贖罪
    贖罪
    p132〜133 人はすべて平等だなんて思ってはいけない。生まれたときから、それぞれが与えられているものは違うのだから。貧乏人が金持ちのフリをしてはいけない。バカが学者のフリをしてはいけない。貧乏人は倹しさの中に幸せを求め、バカはバカなりにできることを一生懸命頑張ればいいのだ。身の丈以上のものを求めようとすれば、不幸になるだけ。お天道様はしっかりと見ているのだから、バチがあたる。
  • 2026年5月9日
    殺人鬼にまつわる備忘録
    p230 通常の人間は、成人前に、怒りを抑えなければ自分が損をすることを学習する。だが、中には学習ができない人間もいて、そのような人物は社会不適合者と認識される。 もし、自分の都合のよいように他者の記憶を改竄できる能力があれば、怒りを抑えなくても不利にならないということは考えられる。たとすると、彼は怒りを抑えることを学習する必要がないことになる。
  • 2026年5月6日
    ひと呼んでミツコ
    ひと呼んでミツコ
    p199〜200 「ーーでも、たかだか食事なんですけど、でも、わたしね、女のひとはオゴってもらって当然、とはどうしても思えないんです。もちろん、恋愛関係にある場合や恋愛感情をその相手に抱いている場合なら、それはそれぞれ当人同士の趣味もあるだろうからべつなんですよ。ただ……」 わたしは傘をコツコツと鳴らした。 「わかるわよ、ミツコちゃんのひっかかり。女だからという理由でオゴってもらうことって、はっきり言って売春と同じよね」 「うん…と、そこまで言っていいのかは……」 「じゃ、売春に通じるものがある、って言えばいい?でも、あなた、そう感じているはずよ。だから、長崎さんと課長のやりとりを見かけたことがへんにひっかかるのよ」 「……そうですね。ただ、それは二つある理由のうち一つだという気がしてきました」 「それじゃ、残りのもう一つはなに?」 わたしはしばらく黙っていた。頭の中を整理していた。 「売春に通じる、と心の半分で思いつつ、もう半分では、屈託なくオゴってもらえるひとをうらやましいと思っている自分にとまどったんです。ちいさな買春をできる女性のほうが幸せになれるんじゃないか、って。それが色気というものじゃないか、って」
  • 2026年5月5日
    喪失記
    喪失記
    p226 「そやかてりっちゃんみたいな人は結婚せえへんかっても、いっぱい恋人がいはるやろ」 「……コイビト。コイビト」 ぼんやりと反復した。 「な、いはるやろ」 「ううん。私にはいいひん。男の人には私はいつも友達やわ」 「なに言うてんの。男女間に友情なんかあらへんやろ。おかしなこと言うて…‥」 小夜子は笑った。男女間に友情などないと素直に思えるほどに、彼女は骨の髄から女なのだと私は思った。 「女の人のほうが私に恋してくれはるくらいやわ」 「いやあ、またおかしなことを言う」 小夜子はいっそう笑った。男女間に友情などないと思える神経は、同性間に恋愛、あるいは恋愛に近い感情が生じることもまた発想できないものだと思う。それほど小夜子は女なのだ。 「うらやましいわ」 「いややわあ。何言うてんの」
  • 2026年5月3日
    岩窟姫
    岩窟姫
    p247 「俺はね。女の子たちに自分の気持ちを背負わせるのはやめたんだ」 「え?」 「きれいな子は笑ってくれるだけで俺を幸せにしてくれる。特に、アイドルはそれを仕事にして、仕事の時間は、俺たちを楽しませるために存在していてくれる。なのに、清純であってほしいとか、男の子と付き合わないでほしいとか、性格までよくあってほしいとか考えるのはやめたんだ」 想像もしたこともない答えだった。 「きみがそんなことをするはずがない。そう言うのは簡単だし、できればそう考えた方が楽だ。でも、そういうんじゃないんだ。ぼくはきみたちの行動をジャッジしない。きみたちの与えてくれた輝きだけを享受する。そう決めたんだ」
  • 2026年4月30日
    烙印
    烙印
    この本の大筋とは全然関係ないけれど p215 「有る、ということは、難しいことなんだよ。だから、感謝の言葉は、有り難い、なんだ。有ることを当たり前に思っては駄目だ」
  • 2026年4月24日
    元彼の遺言状
    元彼の遺言状
    p263〜264 --弁護士は悪い人から弱い人を守る仕事ではない。  携帯電話を見つめながら、私は自分の頭に浮かんだ言葉に引っかかりを覚えていた。  そうだ。法律の前では、悪い人も良い人も、強い人も弱い人も平等で、どんな悪どいしょうもないクズ野郎であっても、高貴な善人と同じだけの権利を持っている。私はそこが好きだった。  私自身の金勘定にうるさい性格のせいで、そうではない、道徳的に正しい感じの人たちに対して、私はどこか引け目を感じていた。善良な人は私のことを見下しているのではないだろうかと不安であった。しかし、法律は、そんな私も、善良で品行方正な人たちと同じ人間であって、同じだけの権利があるんだと教えてくれた。それが私にとっては救いだったのだ。  だから私も、どのような人間も等しく持っているその権利を実現する仕事がしたいと思ったのだ。 p310 結局その夜、私は警察署内の留置所に入れられた。  暖房もないなか、毛羽立った薄い毛布一枚で寝ることいなったけれども、これまでにないくらい堂々とした大の字になって、ぐっすりと寝た。  お天道様に恥じるようなことは何もしていないと思った。
  • 2026年4月19日
    傲慢と善良
    傲慢と善良
    p135 「現代の日本には、目に見える身分差別はもうないですけれど、一人一人が自分の価値観に重きを置きすぎていて、皆さん傲慢です。その一方で、善良に生きている人ほど、親の言いつけを守り、誰かに決めてもらうことが多すぎて、"自分がない"ということになってしまう。傲慢さと善良さが、矛盾なく同じ人の中に存在してしまう、不思議な時代なのだと思います」
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