くろまる "山椒魚" 2026年4月16日

くろまる
@noodle7300
2026年4月16日
山椒魚
山椒魚
井伏鱒二
ひとまず『山椒魚』を読んだ。 太宰治が中学生の頃、『山椒魚』に感銘を受けて井伏に会いに行ったという話を思い出す。 もしその出会いがなければ、「メロスは激怒した」という一文も生まれていなかったのかもしれない。 作中の山椒魚は、自分のことを棚に上げて、目高や小海老、蛙を見下す。 その姿はあまりにも人間的で、読んでいて少し苦くなる。 そして結末。 どうしようもない時間だけが積み重なり、もどかしさと、どこか静かな悲しさが残った。 山椒魚にとっての二年は、僕にとっての数十年のようにも思える。 気づけば、自分もまた、頭でっかちになっているのだろう。
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