
きらた
@kirata
2026年4月16日
我孫子武丸犯人当て全集
我孫子武丸
読み終わった
著者がデビュー以後に行われた〈犯人当て企画〉に書いてきた小説やシナリオを集めた作品集
※一部加筆訂正有り
問題編と解決編に分かれた我孫子武丸からの挑戦状
アナタにこの謎は解けるのか?
5作品全てに書き下ろしの自作解説付き
小説を読んでいて、“あ、この人犯人っぽい”と思うのは良くありますが、私のそれは理詰めで導き出した事ではなく、あくまで勘の範囲なのです(構成や癖や違和を感じてるのかな?等とも思うが)
勿論ミステリ読みなので、“読者への挑戦状”を見るとワクワクするし、一旦立ち止まって読み返したりもする
しかし、大概は当たらない
当たらないというか、解けない
特に物理トリックとなると、トリック説明時ですら“すまん、図解も入れてくれないか?”と言い出したくなる程、理解力がない
空間認識力が足りてないんだろうな、たぶん
そんなニンゲンなので、謎解きとして本書を楽しめたかと言うと‥駄目だったと思います
しかし、本書がつまらなかったかと問われるとそんな事はなく、とても楽しめた
勿論、自ら謎を解ければ万々歳なのですが、謎が解けずとも〈問題編→解決編〉で話として成立してるので問題ないですし、1作毎にある解説では作り手側の思想/思考がチラ見(!?)出来るのが非常に興味深く楽しめる
何とも贅沢な1冊でした
個人的には「漂流者」が話としても楽しめて、5作中では最も好印象
「幼すぎる目撃者」は辛い真相、よくもまぁこんな話を思いつくなぁとびっくり
「記憶のアリバイ」は〈ごめん、もう1回説明し直して〉って感じで頭ぐるぐる(SF設定でやや敷居を感じた子である)
「盗まれたフィギュア」と「完全無欠のアリバイ」は王道っぽいミステリで楽しめた
って感じでした
様々な趣向のミステリを味わえる作品集でもあるので、謎解きが苦手でもミステリ小説を読むのが好きならば手に取ってみても良いのではないかと思います
小説には珍しい?B6版の本になりますので、ブックカバーを使う方はお気を付け下さい
(文庫本より大きく、四六判より小さいのです)



