積読山脈 "黒い絵" 2026年4月15日

黒い絵
黒い絵
原田マハ
最初の一塊だけ読んだ。 押入れに入って、毛布にくるまって、真っ暗闇に目を開けているのかもわからない。そこで妄想に浸る私の心裡が、淫靡で生々しくてもう黒い。頭の中の音読で、文は拍子良く流れてく。冒頭だけで澱みを感じ、心は読むのを拒むけど、何処かに何故か惹かれたのだ。狭い暗闇は全てを呑み込み、日々の雑多を忘れさせ、自他の境界を曖昧にする。過去の体験が私に共感させている。暗闇というのは心地好い。 「暗闇は羊水、毛布は羊膜、押入れは子宮。胎児のあたしを守る、完璧な宇宙。たとえこのまま、死骸になっても、母さえも気づかないだろう。」 頁13
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