藤間あわい "お守り短歌アンソロジー わか..." 2026年4月17日

お守り短歌アンソロジー わかれる
それはなかった春の思い出 さくら味のさくらを見てた 忘れたりないよ 初谷むいさんの連作が一番心に響いた。タイトル、短歌、あとがきを含めて一つの作品として好きだ。この短歌アンソロジーは短歌はもちろん、作家のあとがきが素晴らしいと思う。特に惹かれたのは志賀玲太さんの「ものを捨てることが苦手です。読みこなせなかった本もうまく使えなかった道具も、手放してしまえばそれを大事にできた『可能性』や『選択肢』ごと捨ててしまう気がして、つい部屋の隅に置いたままにしてしまいます」という文章だった。置かれたままの赤本、予備校の参考書、電池の切れた電子辞書。私もいつか、夢破れた先にある生活に期待できるようになれたらいいなと思った。
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