しおり "夜明けのすべて" 2026年4月17日

しおり
しおり
@Kaffee5888
2026年4月17日
夜明けのすべて
夜明けのすべて
瀬尾まいこ
少し前から気になってた作品を読了。 PMSを学生の頃から患っている藤沢さんと社会人になって突然前触れもなくパニック障害になってしまった山添くん。この2人が織りなすこの夜明け前の物語は少し薄暗くって、自分には理解できない部分もあったけれど、そうやって生きようとしている人がいるということを知れた、ってだけでも読む価値はあったんじゃないかな。 恋愛関係、とも言えなくて、友達でもなく、同僚というには知りすぎた関係で、こういうのをなんていうのだろう。戦友…にしては同じ場所に立っているようで立っていない、ようにも見える。お互いが気持ちいいくらいの距離感が分かった上で関わり合っている、これがコミュニケーションというものではないかな、と思った。寄り添ってるわけじゃない、けれど突き放しているわけでもない、理解できるわけでもない、でも健康を祈ってみたり幸せでいて欲しかったりそんな風に願える関係は優しくてとても暖かいと思う。 最初の方に藤沢さんが言った「そっか。病気にもランクがあったんだね。PMSはまだまだってとこかな」という言葉は長く病気と向き合って人生を歩んできた藤沢さんだから言えた言葉だろうな、と思う。誰だって自分の方が不幸だと思ったりしてるわけなのに、そうやって言える藤沢さんは誰よりも優しくて誰よりも自分を蔑ろにしている。 私も医者ではないから知らない病名も性格も色々あるけれど、それでも外から見て勝手に判断してしまうことだけはやめたいと思う。心の病気だって、重たいものだから。それがもっと公に言えるようになれば、もっとその人たちの心も軽くなるのかな。
しおり
しおり
@Kaffee5888
誰かの負担を和らげるのは、強引に髪を切ったり、勝手に告白したりすることなんかじゃない。靴に炭をしのばせる。そういうことが、苦しさを軽減させてくれるのかも知れない。092 「すべてではないだろうけど、回復させる力がぼくらにはあるんですね」226
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved