"星がひとつほしいとの祈り" 2026年4月17日

星
@yoakemae618
2026年4月17日
星がひとつほしいとの祈り
「星とは何か、とお訊きになりますでしょうか」 タイトルにもなっている、「星がひとつほしいとの祈り」の老婆の語りが圧巻だった。瑞々しく、克明で、生きることをやめなかったしなやかな、ひとつの人生があった。 最近の世界にずっと絶望しかけているけれど、わたしには大好きなひとや、大好きな物語がある。待ち続けている約束もあるし、焦がれてやまない言葉もある。それらを大切に抱えて生きていけたら、わたしはきっと幸せなのだろうと思う。わたしには、たくさんの星がある。そのことをとても幸運に思う。 一冊を貫いて、ひとの出会い/別れが、生々しくも鮮やかな温度で描写されている。出てくる土地はどこもわたし自身ゆかりが無いけれど、あまりにも魅力的でいつか訪れたくなる。誰でもいつかは別れることになる、という無常感に慣れてしまったわたしは、そのことに耐えられなくなったら旅に出る気がしてくる。旅に出てしまえば、案外人生はイケるのかもしれない。
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