カピバラストゥ "箱男" 1900年1月1日

箱男
箱男
安部公房
粘土のような読み味がする安部公房のアレ。 それが楽しいかというとあんまり楽しくはないです。最後の方で「真相話す」「曖昧なままにしたくない」とか言っといてめちゃくちゃ曖昧なままやないかーーーーい!! …この信用できない語り手と登場人物の立場シャッフルはジーンウルフのケルベロス第五の首を思い出したよ。結局冒頭の浮浪者追放の新聞記事って何か意味あったんですかね。 一方で、覗きという行為をよくもまあここまで文学的に表現したものですなあ、と言いたくなるほどの文才。中盤、ガラス板に見る青のイメージの連続がすごい。
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