トロ "世界99 上" 2026年4月17日

トロ
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@tontrochan
2026年4月17日
世界99 上
世界99 上
村田沙耶香
血液が沸騰して脳が爆発しそうになりながらも、読むのをやめたいのに読んでしまう→気分が悪くなる→読む。みたいなローテーションで何とか上巻読破しました。 個々人が内包した世界は細胞分裂のように日々新陳代謝を繰り返し、たくさんの世界が生産されていく。それに応じて環境も交友関係も、価値観も、時には倫理観も変わる。その世界にいればその世界の「住人」になる。世界同士で落差のある価値観の中では差別や目を覆いたくなるような性産業が跋扈していて、それが当然になっている。無知が強烈な罪である世界もあれば、知ることで搾取されてしまったり心が疲弊して今までの世界で生きられなくなる。そうして適応できない人は別の世界に行く。パラレルワールドのように、似たようで少し違う、幾重にも折り重なった世界が分裂の末に増えたり消えたりする。私たちの認識で言えば、家での自分、学校や職場での自分、一人の時の自分。誰にも言えない自分、自分ですらわかっていない自分。 たくさんいる自分を意図的に意識的に使い分けて順応している。これを「演技ではなく」世界に応じて本心から心と肉体をリンクさせながら出来る人間はいないと思います。でも主人公にはそれができる。瞬時に対応できる。 そして、世界の均衡が崩れた時、どれにも属さず、世界同士の境界の合間にいて、全ての世界を俯瞰できる剥き出しの心が【世界99】ということ、らしいです。書いてて意味がわからなくなってきました。 ようこそ、世界99へ。 やっと会えたような気持ちで下巻も頑張ります
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