🎡⋆。˚✴︎ "透明な夜の香り" 2026年4月18日

透明な夜の香り
とても読みやすかった。 「こんな洋館で働くのとか憧れるな〜」と思いながら読んでた。 登場人物は新城と源さん、(登場シーンは短いけど)仁奈さんの三人が好き。 🫧‪ 読書メモ 🫧‪ 🧼 どこも見ていない目で微笑む。 ああ、どうして人はつらいことを話すときに笑おうとするのだろう。 🧼 誰にも話したことがない過去を、私は伝えようとしていた。まるで傷の見せ合いをする子供みたいだとうっすら思う。違うのは私たちの間には高揚はなく、傷を共有できるかもしれないという昏い期待もないことだった。 🧼 人は自分にぴったり合う香りを見つけると輪郭がくっきりするのかもしれない、と仁奈さんを思いだした。 🧼 「仁奈さんの選択は嘘じゃないですよ。 相手の人を傷つけたくない気持ちも、彼女が抱える欲望も、どっちも本当なんです。きっと。 だから、秘密の香りを所有することで、どちらも成りたつようにしたいんだと思います。どうなるかはわかりませんけど」 🧼 ──香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶される。 けれど、その永遠には誰も気がつかない。 そのひきだしとなる香りに再び出会うまでは。 🧼 「そう。いしきはせずとも一香さんの身体はこの匂いを知っていた。そして、無意識に避けていたんだ。人はね、自分自身にも嘘をつくんだよ」 🧼 「未使用の香水は光に当てない。変質してしまうから。暗く、静かな場所で、解放されるのをじっと待つ。一香さんはその時期だよ。変化してここを出ていく」 🧼 どこかで淡い期待があった。さまざまな依頼者の人生を知り、言葉を交わし、食事をとり、お互いの過去を打ち明けあった。このままずっとそばにいれば、朔さんの理解者になれるような気がしていた。あの孤独な魂に触れられる日が来ると思っていた。 🧼 「愛着と執着の違い。あんた、わかった? 俺さ、結局あいつにこう言ったの。相手が嫌がっても手離さないのが執着だって。愛着はちょっと穏やかすぎて俺にはうまく説明できねえけど、執着はもう自分しか見えなくなっちまっている状態だって。お前の鼻なら相手が嫌がっているかどうかわかるだろって」
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