
Shino
@hr_929
2026年4月18日
わたしたちが光の速さで進めないなら
ユン・ジヨン,
カン・バンファ,
キム・チョヨプ
読み終わった
心に残る一節
短編7つとも全部良くて思わず本屋で作者の他の作品もざくざく買ってしまった!
印象に残った文章
●「スペクトラム」
「こう書いてあるわ」
祖母はそのくだりになると、いつもふっと微笑んだ。
「それは素晴らしく、美しい生物だ」
●「わたしたちが光の速さで進めないなら」
「でも、わたしたちが光の速さで進めないのなら、同じ宇宙にいるということにいったいなんの意味があるだろう?」
「わたしたちは宇宙に存在する孤独の総量をどんどん増やしていくだけなんじゃないか」
●感情の物性
「どうしたって逃れられない問題というのがこの世にはあるの。それは固体よりはむしろ気体に近いわ。無定型の空気のなかで息を吸い込むたびに、まるで肺が押しつぶされるようなの。わたしは感情に操られる存在なのか?それとも感情を支配する存在なのか?」
●あとがき
「いつの日かわたしたちは、今とは異なる姿、異なる世界で生きることになるだろう。だがそれほど遠い未来にも、誰かは寂しく、孤独で、その手が誰かに届くことを渇望するだろう。どこでどの時代を生きようとも、お互いを理解しようとすることを諦めたくない」

