
jyue
@jyue
2026年4月17日
わたしを離さないで
カズオ・イシグロ,
土屋政雄
読み終わった
読書日記
4月某日
夜中3時に目が覚める。トイレへ行ったついでに、昨晩サボった洗い物を終わらせたら目が冴えてしまったから、『わたしを離さないで』の続きを読む。これまで、カズオイシグロはミステリーやSF作家だと思って、なんとなく読まずに来たけれど、これは完全に純文学ではないか。夜明けの空は、まずカラスが鳴き始めて、次に小鳥たちが鳴く。木々の葉が風で擦れる、軽い音たちを聞きながら何章か読んだ。残り1章は翌日の移動時間に読もうと思い、わざと読まずに寝る。
翌日の電車移動中に読み終える。最後の最後まで、ものすごく、良い。最後2ページを読む間、ぎゅうぎゅうに人が乗った車中の雑音が、一瞬聞こえなくなった。その2ページを3度繰り返し読み、胸の奥にぎゅっとしまう。良い物語を読んだときにしか震えない心の奥が揺らぐのを確かに感じた。




