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だってことにして前進。 ここは読書日記をつづる場。
  • 2025年8月20日
    ハリー・ポッターと賢者の石
    ハリー・ポッターと賢者の石
    8月某日 直近家のことが慌ただしく、初めて読む本へ向き合う集中力がなくなってしまった。『ダロウェイ夫人』を横へよけ、『灯台へ』をそっと閉じ、『たのしい保育園』を2/3読んだところでここ数日は枕元から動かしてすらない。昨日から、ドラマ版のハリーポッターに関するニュースがタイムラインをにぎわかしており、ダニエルたちと大人になったわたしはなんとも言えない複雑な気持ちで見ている。否定はしたくない、でもなにかが引っかかる。どうせ読めないからハリーポッターへ寄り道をしよう、ということで、この本はいつだって開けばするすると読めてしまうのだった。
    ハリー・ポッターと賢者の石
  • 2025年8月11日
    ジゴロとジゴレット
    ジゴロとジゴレット
    8月某日(日) ようやっと『ジゴロとジゴレット』を読み終える。海外文学を読むときは、馴染みのない名前を覚えたり、見知らぬ土地を想像したりするから割と脳内が静かなんだけれど、モームに関しては「ああ〜〜面白い〜〜〜」とやかましい。甲乙つけ難いけど特に『征服されざる者』と『サナトリウム』が好きだった。 今日は金原さんの訳者あとがきを読んだら、いよいよ『ダロウェイ夫人』を読み始めるぞ。ウルフ1作品目のお供には、無印良品のコロンビアで作ったカフェオレを。 P232. 自分は精一杯楽しんできたのだから、死ぬ覚悟はできている。思い切り楽しいパーティだったが、パーティはいつか終わる。朝までいようが、真っ最中で抜けようが、なんの違いがある。
    ジゴロとジゴレット
  • 2025年8月8日
    ダロウェイ夫人
    ダロウェイ夫人
    8月某日(木) 日中落ち込むことがあって、とどめに言われたセリフがあたまのなかでリフレインする。遅めのお昼を食べるのに家を出て、ふとポストを見ると『ダロウェイ夫人』が届いていた。若い頃は嫌なことがあってもどこかで意識して「次がんばろう」って気持ちになろうとしていたけれど、最近は「ま、いっか。忘れよ。ダロウェイ夫人も届いたし」みたいな気持ちになる。こっちのほうが疲れなくて好きな思考回路。たまこさんと阿久津さんが『ダロウェイ夫人』を読んでる日々を眺めていて、絶対に読むぞ、すぐ読めなくても買って積むぞ…と思っていたところに、ちょうど文學界が特集を組んでくれたので即購入。雨のおかげで涼しくなった束の間に読むんだ。
    ダロウェイ夫人
  • 2025年8月2日
    BRUTUS (ブルータス) 2025年 8/15号
    8月某日(土) 今日楽しかったこと。無印良品で飲んだカフェオレと抹茶のアイスが本当に美味しくて、窓から見える緑も穏やかで、アイスの溶けるスピードも焦らずに済む程度の緩やかさで、久しぶりにゆとりのある時間を過ごせた。唯一の心のこりはカフェオレに使われていた珈琲豆を買って帰らなかったこと。 今日知って好きになった文章。『見えてはいるが、誰も見ていないものを、見えるようにするのが、詩だ。(長田弘氏)』 今日観た映画。あのこは貴族。今日読んだ本。文芸ブルータス。
    BRUTUS (ブルータス) 2025年 8/15号
  • 2025年7月30日
    ジゴロとジゴレット
    ジゴロとジゴレット
    7月某日(火) とうとう『月と六ペンス』を読み終えてしまって、寂しい。とりあえずゴーギャンのことを調べて寂しさの穴埋めをしている。まだ自分のなかで「なにがこんなに良かったのか」言語化できていないけれど、モームを欲しているので『ジゴロとジゴレット』を読み始める。ところで最近のamazonは本当にいただけない。あまりにも雑な配送に腹が立つからここ2〜3ヶ月利用していなかったけれど、どうしても翌日配送してすぐに読みたかったから注文した…ものの、表紙が折れた状態で来て大憤慨。モームで怒りを鎮める。鎮まらん。
    ジゴロとジゴレット
  • 2025年7月27日
    月と六ペンス
    月と六ペンス
    7月某日(土) 友だちから秋にあるイベントへ行かないかとお誘いの連絡がきた、手紙で。わくわくする。LINEですぐ聞けることなのに、手紙で聞かれたのがそこはかとなく嬉しい。お返事を書く葉書を探す。旅先でふきん作りと絵を描くおばあちゃんから購入した絵葉書を選んだ。たのしみ、それまでに夏のせいでおちた体力が戻るといいな。 最近は「午前中の涼しいうちに」がなくなってしまった。朝の早いうちから外気は33℃で、せっかく作ったホットコーヒーも少し冷ましてから飲む。まだまだ『月と六ペンス』を読んでいて、でもこれがものすごく面白くて、いまのところストリックランドのことがめちゃくちゃに嫌いだけれどここから変わるのだろうか。このままモームを楽しみたいという気分で、次は『お菓子とビール』もいいし、同じ金原さん翻訳の『人間の絆』もいい。
    月と六ペンス
  • 2025年7月16日
    月と六ペンス
    月と六ペンス
    7月某日(水) 午後から用事で出かける。バス乗り場でおじいちゃんに「暑いなあ、いつまで続くんやろ」と話しかけられ、少しの時間にこにこ会話した。なんとなく今は、集中力がないと読みにくい本の気分で、『月と六ペンス』を選ぶ。バスのなかで開いたものの、周りの音に負けて目が滑りまくる。30分で15ページも読めなかった。以前いわた書店で購入したときの袋を解体して、ブックカバーにした。ページをめくるたび、心地よい紙の音がする。いいことがあった。同じくらい、つまらないこともあった。それでも今日もぐいぐい人生を進めるしかない。
    月と六ペンス
  • 2025年7月15日
    GOAT
    GOAT
    7月某日(月) もし仮にタイムトラベルが出来たとして、未来と過去のどちらへ行きたいかは、現在から見て長い方なんじゃないかと思っていた。子どもたちはこれから長く続く未来で、老人たちはこれまで長く続いてきた過去へ行きたいと思うんじゃないか、ずっと考えていた。でも、チョンヨンス氏の『未来のかけら』に登場する母親は真逆の考え方だった。15ページ程度の、それでいて濃い短編。母親。母親は強いということ。遠く。光る。未来。未来にあるものは素晴らしいということ。それがたとえ死だったとしても。 『未来のかけら』も収録された短編集が出版予定とのことで、いまから楽しみ。
    GOAT
  • 2025年7月8日
    わからない
    わからない
    7月某日(火) 金曜日は体調が良くもりもりとごはんも食べられたおかげか、土日のハードスケジュールも難なくこなせてるんるん気分だったのに、月曜日からぶり返す。調子に乗りすぎた、猛省。 小説が読みたい…できれば海外文学を…という、気持ちだけは人一倍あるけれど、いまはまったく読めず、2日ほどなにを読むか悩むのに費やし、岸本佐知子さんの『わからない』を再開。以前日記と、他のチャプターを少しだけ読み、本棚へ戻していた。久しぶりに読んでもおもしろくて、どうしても声を出して笑ってしまう。ここ数日はYouTubeで『笑ゥせぇるすまん』をちまちま観ている。こわい、こわい。夢に出てきませんように。
    わからない
  • 2025年7月4日
    レベル7(セブン)
    7月某日(金) 宮部みゆきの『レベル7』を読了。期待しすぎて読んだわたしが悪い。いまのところ『模倣犯』と『理由』が断トツ2トップ。 最近人生がぐりぐり動いている感じがする。自分たちで動かし始めたことなのにわたしも家族も戸惑っていて、追いつくだけで精一杯だなあ、と冷静な目でみている。午後は、親友へ手紙を書く。あんなに連絡を取っているのに、まだ書くことがあるのか、と思う。今回はプレゼントへ添えるものだし1枚だけにしようと決めて書き始めたけれど、どうしても書き足りなくて裏にも書いた。年々、手紙を送れる人が減っている。祖父へ書いていた日々が懐かしい。居ないひとのことを思い出すのにいつまで経っても慣れない。居ない、がずっと、在る。最近は選挙カーがやかましいので、静かな物語が読みたい。
    レベル7(セブン)
  • 2025年6月29日
    レベル7(セブン)
    6月某日(日) すこぶる体調が悪い。半月くらい、まともに本も読めていないし、街にもお出かけしていない。頑張ってスーパー、頑張って郵便局へ行けるかしらのレベル。でももうスマホにも飽きてしまって、見たくもないのにさわってしまう癖が嫌になって、1日何時間か電源を落とすことにした。こういうときは読みやすい宮部みゆきに頼らせてもらう。
    レベル7(セブン)
  • 2025年6月18日
    侍女の物語
    侍女の物語
    6月某日(水) 暑くて暑くて、心底たまらなくて、もうさすがにエアコンをつけようかと悩み、とりあえずフィルター掃除だけ済ませる。「これでいつでもエアコンをつけられるぞ」と思うと余裕ができて、なんだか-1℃だけ涼しくなったような気分になる。 引き続き『侍女の物語』を読む。昨日、人混みのなかでは読めない本だと分かったので、今日は家で読む。夏にもってこいの分厚さ。「本のすみか」さんのカバーは、ページをめくるたび紙の音がして心地よい。
    侍女の物語
  • 2025年6月17日
    侍女の物語
    侍女の物語
    6月某日(月) 本棚へ未読本が山ほどあるというのに、日単位でどんどこ読みたい本が増える毎日。最近は「100分de名著」を観ているおかげで、鴻巣友季子さんの素晴らしい解説のせいで、まんまと『侍女の物語』を読みたくなり早速購入。600ページ近くあるうえに、続編の『誓願』も待っているけれど、のっけからとってもゾワゾワして面白いからぺろりと読んでしまうのだろう…。暑い暑いとひいひいしながら、麦茶をがぶ飲みして、夏を耐え忍ぼう。
    侍女の物語
  • 2025年6月15日
    祝宴
    祝宴
    6月某週末 嬉しいことがあった。しばらく取り除けなかった霧が晴れたような気分。こういうハッピーな日のために取っておいた、川上未映子『きみは赤ちゃん』を読む。良い、大変良い、でもそれと同時にこれで未映子さんの未読本が無くなってしまったので絶望気分、早く新作が読みたい。最近は100分de名著が楽しみで毎週欠かさず観ているけれど、指南役の鴻巣友季子さんの解説がすっごく面白くて、まんまとものすごく『侍女の物語』と『誓願』が読みたくなっている。とうとうがまんできずにネットで買ってしまった。火曜に届く。それまでに『祝宴』を読み切る。
    祝宴
  • 2025年6月9日
    あの図書館の彼女たち
    あの図書館の彼女たち
    6月某日(日) 『オディールの棚を見るたびに、ちがった本が話しかけてくる。明るい色の文字で書かれた題名が魅力的に見える日もある。分厚い本が、読んでくれと迫ってくることもある。今日の午後は、エミリー・ディキンソンに名前を呼ばれた。ママは、その詩の一つが好きだった。』 最後のさいごまで、とてつもなく美しい本だった。ラストシーンがあまりにも素晴らしく恍惚とした気持ちになり、思わず頭のなかでラナ・デル・レイの「born to die」が流れ始めた。登場人物たちの側には、いつだって、必ず、本がある。昨晩あった嬉しいことを伝えるときには本の一節を用いたり、悲しい出来事が言葉に出来ないあいだはその感情を表すのに最も本を手渡した。平日に積もった煩わしさたちが、浄化されたような気分。さて、次はなにを読もう。
    あの図書館の彼女たち
  • 2025年6月6日
    あの図書館の彼女たち
    あの図書館の彼女たち
    6月某日(木) 「読書が好きなんですか?」 「読むために生きているようなものよ」 雪が溶けるのを見ているくらいおもしろそうだ。 ああ…なんて美しい表現ばかりが込められた本なんだ…溜め息が出てしまう…。読むのがもったいなくて、最近は寝る前の時間だけに、この本をちびちび読んでいる。あんなに大切に食べすすめていたクッキー缶も残りわずか。季節の変わり目が訪れて、少しわくわくする。どの季節だとしても移りゆく期間は一瞬で、儚くて、好き。
    あの図書館の彼女たち
  • 2025年6月4日
    地図と拳
    地図と拳
    5月某日(?) 同僚とばったり会う。コロナ禍でずっと会えていなかったお子さんがびっくりするくらい大きくなっていて、無我夢中でたくさんのことを話していた。話したいことがいっぱいあるんだろうな。 「未来が澄んだ声で話している。」小さい子が一生懸命話しているのを見るといつも思う。これからたくさんの分岐点を持った未来が待っているんだ、と。『地図と拳』ではたくさんの「未来」が死んでしまった。これからたくさんの未来が待っていた人たちが、読者のこちらが置いてけぼりにあうくらい、躊躇なく殺されていく。しかもこれが、物語のなかのはなしではなく、実際に会ったことだから信じられない。残されたものが未来を託されたといえば聞こえはいいが、自分で自分の未来を築きたかっただろうなと、苦しい気持ちになった。25時に読み終えたけれど、27時まで眠れなかった。
    地図と拳
  • 2025年5月28日
    地図と拳
    地図と拳
    5月某日(?) 歓迎会なのか、最近は窓をあけて夜風に当たりながら寝る前の読書をしていると、酔いながら楽しそうに帰路へ着くひとたちの笑い声が聞こえる。昨晩は、すごく、はっきりと、「あははははは」と笑う人がいて、あまりにも楽しそうなのでこちらも伝染する。楽しいお酒が飲めたようでなにより、というきもち。 5月某日(水) 『アウシュヴィッツの小さな厩番』があまりにも刺さってしまい、陸地を東へ進んだロシア文学か、1945年あたりを題材にした文学か、そういうのが読みたくなる。悩んだ結果、ロシア文学の翻訳家が書いたエッセイと、『地図と拳』を併読することに。読めるかなあ。700ページ近くあるぞぉ。まあ、読みきれなくてもそれはそれでいいか。とプレッシャーを取り外しながら読み始める。
    地図と拳
  • 2025年5月26日
    草原の椅子(下巻)
    5月某日(日) 最近、うまく眠れない。夜中何度も起きるから、寝起きはかなりぽやぽやと寝ぼけており、知らぬうちにSNSを開き、よく分からない広告にいいねを押したりしている…くやしい…。 5月某日(月) 『草原の椅子』も、のこり1章。いざ、フンザの旅へ。ネットでフンザを検索してみる。パキッと乾いたような美しい国。脳内で、主人公たちをフンザで歩かせながら読む。
    草原の椅子(下巻)
  • 2025年5月22日
    アウシュヴィッツの小さな厩番
    アウシュヴィッツの小さな厩番
    5月某日(日) 出先で嬉しいハプニングがあり、心の中ではスキップを、実際には徒歩で帰宅する。楽しさの余韻から抜けるのがもったいなくて、急きょ一杯だけひっかけて帰ることに。お酒を飲んだあとに寄るスーパーは本当にたのしい、ふだん思いつかないような食べたい料理名がぽんぽん浮かぶ。 5月某日(木) 『アウシュヴィッツの小さな厩番』を読み終えた。最後のスピーチまで、すべてを通して素晴らしい本だった。「恨みを世代に引き継がない」、本当にそうあるべきだと思う。さあ、この本の次になにを読むべきか…。
    アウシュヴィッツの小さな厩番
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