

jyue
@jyue
だってことにして前進。
ここは本と過ごした日々、読書日記をつづる場。
- 2026年5月21日
帰れない探偵柴崎友香読書日記読んでる5月某日 明け方5時に目が覚める。少しだけ家のことを済ませて二度寝。 朝、クロワッサンとコーヒー。 2時間もしないうちにお腹がぺこぺこに減ってしまう。 昼、牛すじとこんにゃくの煮物、豆ごはん、パイナップル。 なんだか最近惰性的に同じ毎日を過ごしている気がして、焦って今年中にやりたいことリストをピックアップする。久しぶりに運転がしたいなあというのと、ずっとおざなりにしていた洋服と化粧について見直したい気持ちがむくむくと湧き上がってくる。そのままの勢いで、潤いがたっぷりとうたっていた下地と、ETVOSのファンデーションを、ネットで購入。 『帰れない探偵』はこのままどうなるのだろうとそわそわする不穏さが漂っている。ずっと読んでいたい気分にさせる物語。これを読み終えたらオースターのニューヨーク三部作を再読したくなりそう。 夜、すじこんと豆ごはんの残り、しそ餃子、冷やしトマト、ポテチ5枚(偉い)
- 2026年5月19日
BUTTER柚木麻子読書日記読み終わった5月某日 これから当分、雨模様が続くということで、もう少ししたら必要になりそうな薄手のお布団を引っ張り出し洗濯をする。本当に雨が降るんだろうかと疑いたくなるくらい、雲ひとつない空の下で乾したお布団が気持ちよさそう。雨の日に来客があるので、その日に楽しくおうち時間を過ごせるよう、洋菓子を買いに出かける。 2週間近くかけて、ゆっくりゆっくり読み進めた『BUTTER』を読了した日の夜、スーパーでマーガリンのコーナーを通る。バターと比較して悪者扱いされやすいマーガリンがわたしは大好きだなと思った。 次になにを読もうか考える。わたしも、『kotoba』で荒俣宏さんが紹介していた「尻取りゲーム型読書法」で本を選ぶから、『BUTTER』から連想される本にしたい。梶井を見ていて、なんとなく森茉莉の文章を読みたくなった。あとは『BUTTER』優先のため横へ避けていた『日の名残り』も再開しよう。雨が続けば言い訳をしなくても正々堂々と家ごもり出来るから、たっぷり時間をかけて、乱暴な併読をしたい。
- 2026年5月18日
BUTTER柚木麻子読書日記読み終わった5月某日 人生における「始まり」はゆっくりやってきて、「終わり」は突然やってくる、というようなことを最近ひしひしと感じている。Xで「数年ぶりにレゴの箱をあけたら、作りかけがあった。最後に娘たちと遊んだ日のことを思い出した」という投稿を見かけて、改めて、やはり「終わり」のその瞬間は足音を立てずにやってくるよなあと思う。 午前中。外。散歩へ出かける。草木が芽吹いた、暑い時期特有の力強い命の香りを感じる。ぬるい風。突然、小学生の夏休みに書いていた一行日記を思い出した。 『バター』はもう少しで読み終わる。読みながら食べたクロワッサンの原材料を見ると「マーガリン」と書いてある。バターが食べたい。
- 2026年5月6日
BUTTER柚木麻子読書日記読み終わった5月某日 近所に新しくできたスーパーへ行く。ふだんあまり見ることのない野菜や、産地のものがあり、じっくり見て回る。店員さんのおすすめも聞きながら吟味して、結局、しろ菜と春大根、みかんどりを買った。 帰宅後、『きのう何食べた?』の映画版を流しながら料理をする。しろ菜は、中途半端に残っていた豚肉とオイスターソースで炒めた。春大根は千切りにして、ポン酢とマヨネーズとツナでサラダにする。みかんどりでは塩焼きそばを作った。料理をするときは、料理関連のドラマや映画を観るのが好き。孤独のグルメを流して、お酒を飲みながらする料理もたまらなく好き。 今朝から『BUTTER』を読み始める。河出書房で再出版するニュースが流れる前に購入してしまったから、手元にあるのは新潮社。こんなに話題書なのに、たまたま情報に触れる機会がなく、まったくあらすじを知らないまま読み始めることが出来た。最近もやもやすることが多く、本当に久しぶりに、たぶん10年以上ぶりに、家族のまえで泣いてしまう。子どもの頃は、泣けばもっとすっきりしていた気がする。大人になったいまは、どうだ。
- 2026年5月2日
kotoba (コトバ) 2026年 4月号コトバ編集室読書日記読んでる5月某日 家族に、友人に、住んでいる地域の住人たちに、「明日からゴールデンウィークだぞ」という空気が漂っていて、こちらもわくわくする。 明日はおもてなしをする日で、メインは牛タンのお弁当だからそれだけで満腹になるだろうし、特に他は用意しなくてもいいのだけれど、なんだかそわそわしてしまって3品作った。かぼちゃの煮物、タコとブロッコリーのジェノベーゼサラダ、ピリ辛きゅうり。かぼちゃは母が教えてくれた順番に味付けをしたらとても美味しくできて、ただ味付けの順番を変えただけで量はいつも通りなのに、なんでこんなに美味しくなるんだろうと感動。というより実家の味になったので、夜中のキッチンで少し涙ぐんでしまう。最近本当に涙腺がよわよわ。 煮物の待ち時間に、引き続き『kotoba』を読む。あるインタビューではああ言ってたのに、隣のインタビューではそれを否定するような意見が出たり、他のインタビューでは肯定するようなコメントがあったりと、人それぞれの意見が連なっていて面白い。久しぶりに当たりすぎる雑誌が買えて嬉しい。のこり半分。
- 2026年4月27日
kotoba (コトバ) 2026年 4月号コトバ編集室読書日記読んでる4月某日 YouTubeで「すきなものを100こ挙げる」という企画動画を見ていて、多くのひとが「家族」や「愛犬」などを書くなか、ひとりのひとが「朝4時のおふとんのなか」とか「夕方から観る映画」などを挙げていて、いいなあと思う。ひとをいいなと思う瞬間は突然くる、というようなことを思い出した。 最近は眠る前に1特集ずつだけkotobaを読んでいる。心の底から本を愛しているひとたちの言葉が響く。このペースだと読み終わるのに時間がかかりそうだけれど、雑誌や本は買ってしまえばこっちのものなのでのんびり読もう。 『書棚って「自分はこれだけ本を読んだ」と誇示するものじゃなくて、「自分はこんなにものを知らない」という、おのれの無知を可視化する装置だと思うんです。』
- 2026年4月22日
日の名残りカズオ・イシグロ,土屋政雄読書日記読んでる4月某日 スーパーで割引シールの貼られたタコを見て、これに冷蔵庫のきゅうりと乾燥わかめを戻したやつとを和えて、酢の物にしようと思う。お酢を使った料理を食べたくなったことに、夏が近づいているなあと実感する。他にも特売だった茄子を購入し、厚揚げと一緒に煮浸しにする。料理はあたまを空っぽに出来るから好き。特に和食はこんこんと作れるから良い。 今日からカズオイシグロの『日の名残り』を読む。まずはプロローグを。過去にした旅の思い出を回想形式で語ってゆく物語のようだ。オースターを読むときの感覚に近く、のっけからわくわくが止まらない。むしむしと暑い今日のような日こそ、酢の物とビールで読書をしたいところだけれど、ビールを切らしているので、なんてことはないコーヒーを飲みながら読み進めた。
- 2026年4月17日
わたしを離さないでカズオ・イシグロ,土屋政雄読書日記読み終わった4月某日 夜中3時に目が覚める。トイレへ行ったついでに、昨晩サボった洗い物を終わらせたら目が冴えてしまったから、『わたしを離さないで』の続きを読む。これまで、カズオイシグロはミステリーやSF作家だと思って、なんとなく読まずに来たけれど、これは完全に純文学ではないか。夜明けの空は、まずカラスが鳴き始めて、次に小鳥たちが鳴く。木々の葉が風で擦れる、軽い音たちを聞きながら何章か読んだ。残り1章は翌日の移動時間に読もうと思い、わざと読まずに寝る。 翌日の電車移動中に読み終える。最後の最後まで、ものすごく、良い。最後2ページを読む間、ぎゅうぎゅうに人が乗った車中の雑音が、一瞬聞こえなくなった。その2ページを3度繰り返し読み、胸の奥にぎゅっとしまう。良い物語を読んだときにしか震えない心の奥が揺らぐのを確かに感じた。
- 2026年4月14日
わたしを離さないでカズオ・イシグロ,土屋政雄読書日記読み終わった4月某日 急きょ予約が取れたので、朝から小走りで病院へ行く。道中、何匹かクマン蜂がいて、恐々と逃げながら進んだ。ひんやりとした空気のなかにぬるい風、もうこんなに近くへ春が来ていたのかと驚く。病院では優しいひとたちの優しさに直接触れた。もう少しだけがんばってみようという気になった。優しさは、身体の奥底で、持続する。 少しずつ本が読めるように、戻ってきた。積読していた『わたしを離さないで』を読む。とてつもなく良い。とんでもないものをわたしは読んでいる、と思いながら読む。久しぶりに「読書っていいよなあ」という根本的なことを思い出させてくれる本かもしれない。カズオイシグロは長編が8作品しかないということで、ちみちみ読み進めている。読み終わりたくない、もったいない、ずっと読んでいたい、ただし時間は残酷にも有限。
- 2026年2月22日
すべての、白いものたちのハン・ガン,斎藤真理子読書日記積読山に戻した2月某日 身体が2つ要る。腕が3本欲しい。いまとってもそんな状況。少しでも、自分だけの静かな時間が出来たら、さっそく本が読みたくなる。読書欲があるというのは、なんだかんだ健康な証拠だ。昨晩『グレタ・ニンプ』を読み終えた。つぎは静かな本が読みたいと思う。本棚からハンガン氏の『すべての、白いものたちの』を手に取った。
- 2026年2月20日
暁のヨナ 47草凪みずほ読書日記読み終わった2月某日 眠れない日々が続いている。日と日の境い目がなくなって、長い長い一日を過ごしているような気分。そんななかでも2/20は楽しみに待っていて、日付が変わった瞬間に読んだ。あと1巻で終わりかあ。寂しいなあ。 - 2026年1月20日
書いてばかりいた (yoyo)yoyo読書日記読み終わった1月某日 『チ。』を見終えてしまい、最後のよく分からなかったところの解説を求めてYouTubeを探していたら、魚豊さんが「パブサさせたくないからタイトルは『チ』一文字にする。最近はまず観たあとに、自分の頭で感想を考えず、作品名で他の人の感想を検索して、あ〜そうだよね俺もそう思ってたんだよね、というふうに、他の人の感想を自分の感想として取り入れていく。それをさせたくない」とおっしゃっていて、静かにSNSを閉じた。 頭のなかがやかましいときは日記本に限るので、yoyoさんの『書いてばかりいた』を読む。冬特有の、薄い夕方の光のなかで読み終える。何がよかったのか、咀嚼しながら見つめたい。
- 2026年1月15日
小さなことばたちの辞書ピップ・ウィリアムズ,最所篤子読書日記積読山に戻した1月某日 年始から触れる本やコンテンツに恵まれている。読み始めた『小さなことばたちの辞書』は既にものすごく良いし、観始めた『チ。』もすごく良くてあっという間に2/3のところまで観てしまった。チ。に関してはマンガも読みたい、地動説をテーマにした小説があればそういうのも読みたい。
- 2025年12月16日
- 2025年12月14日
ペーパー・リリイ佐原ひかり読書日記読み終わった12月某日 ペパリリ(略し方がかわいいからついつい言いたい)を読み終える。強い、力強い作家で圧倒される、勢いがすごい。流されるように『人間みたいに生きている』を読み始めた。図書館から『鳥と港』と『スターゲイザー』が準備できたと連絡がある。ずっと佐原さんのターンになりそう。 最近思うこと、朝早起き出来ても昼寝をしてしまったら意味がない。
- 2025年12月10日
ブラザーズ・ブラジャー佐原ひかり読書日記読み終わった12月某日 用事の行き帰りの電車で『ブラザーズ・ブラジャー』を読み終える。帰り道、青年から優しさに溢れた行為を受け取り、これから先あの子に良いことがたくさんあるといいなと、心の底から思った。2度お礼を言ったけれど、まだ足りない気がして、でもあと1度だけ言おうと思った頃にはもう居なくて、何度も頭のなかで呟いた。本のはなしに戻ると、ちぐさも晴彦も優しさを受け取り慣れていない不器用さで苦しそうだった。これからたくさん愛情を受け取って、大人になってほしい。続編は書かれないのだろうか。
- 2025年12月8日
自分で名付ける松田青子読書日記読み終わった12月某日 事あるごとに「今年も1/3が終わったね」とか「今年も折り返し地点を過ぎたね」とか言うひと、真面目に相手をするとペースを乱されるから常に横目で見ながら過ごしているけれど、さすがに12月にもなると「あと1ヶ月かあ」と思う。 やっと、本当にやっと色んなことが落ち着いて、合間の時間ではなく、ちゃんと「読書時間」を設けられるまでに落ち着き、まずはエッセイで読書エンジンをかけることに。川上未映子さんの『きみは赤ちゃん』を再読したくなった。
- 2025年11月18日
ソロモンの偽証 第I部 事件宮部みゆき読書日記読み終わった11月某日 とことん合わないひとがいて、おそらくお互いに悪いところはなく、ただただ真逆の考え方なんだろうとは思うけれど、そのもやもやのせいで日々寝つきが悪く寝不足なのか、寝不足だからちいさなことでもやもやするのか、たまごが先かにわとりが先か。 眠れない夜に宮部みゆき。今日はここまで、と本を置くタイミングがない。ずっと面白いが継続して在る。どの作品にも共通して、宮部みゆきが描く『人間として生まれて生きること』の姿勢が胸を打つ。こんなにすぐ感動してしまうのは、年末が近いからかな。
- 2025年11月13日
- 2025年10月30日
詩集 小さなユリと黒田三郎読書日記読み終わった10月某日 昨晩、眠る前に読んだ『小さなユリと』が本当によかった。お風呂上がりに身体のぽかぽかした体温が続くのと似て、この本の良さは読み終えたあとも持続している。現に、今日苦手なひとから嫌な態度をされて、いつもなら憤慨しているところだけれど、ほとんどなにも思わずに自然とスルーしていた。『小さなユリと』が心に光を灯してくれているおかげで、嫌な気持ちが溜まらずに消化されてゆく。
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