

jyue
@jyue
だってことにして前進。
ここは読書日記をつづる場。
- 2025年5月26日草原の椅子(下巻)宮本輝読書日記読み終わった5月某日(日) 最近、うまく眠れない。夜中何度も起きるから、寝起きはかなりぽやぽやと寝ぼけており、知らぬうちにSNSを開き、よく分からない広告にいいねを押したりしている…くやしい…。 5月某日(月) 『草原の椅子』も、のこり1章。いざ、フンザの旅へ。ネットでフンザを検索してみる。パキッと乾いたような美しい国。脳内で、主人公たちをフンザで歩かせながら読む。
- 2025年5月22日アウシュヴィッツの小さな厩番デクスター・フォード,ヘンリー・オースター,大沢章子読書日記読み終わった5月某日(日) 出先で嬉しいハプニングがあり、心の中ではスキップを、実際には徒歩で帰宅する。楽しさの余韻から抜けるのがもったいなくて、急きょ一杯だけひっかけて帰ることに。お酒を飲んだあとに寄るスーパーは本当にたのしい、ふだん思いつかないような食べたい料理名がぽんぽん浮かぶ。 5月某日(木) 『アウシュヴィッツの小さな厩番』を読み終えた。最後のスピーチまで、すべてを通して素晴らしい本だった。「恨みを世代に引き継がない」、本当にそうあるべきだと思う。さあ、この本の次になにを読むべきか…。
- 2025年5月21日アウシュヴィッツの小さな厩番デクスター・フォード,ヘンリー・オースター,大沢章子読書日記読み終わった5月某日(火) 引き続き、アウシュヴィッツを読む日々。1章読むだけで苦しくなるので少しだけ本を閉じ、反芻して、関連する動画を見て、映像としても記憶に焼き付けておく…を繰り返しながら読み進めている。開放直後、周辺の地元住民へ「身近で、いかに残酷なことが起きていたか」を知ってもらうため、収容所へ招待するはなしがある。ヘンリーの視点では来場後の辛そうな様子しか書かれていないが、当時の記録映像を見るとまるっきり違っていて、収容所へ訪れるまでの地元住民はまるでピクニックでも行くかのようだった。分からない、知らない、ということが、残酷であり、でも同時に幸運であることがよく分かる。 一気に読むと苦しくなるので、ときどき、リニューアルされた『暮しの手帖』を読んで、気持ちを整えながら、またアウシュヴィッツへ戻る。あと1〜2日で読み終えそう。
- 2025年5月18日アウシュヴィッツの小さな厩番デクスター・フォード,ヘンリー・オースター,大沢章子読書日記読み終わった5月某日(土) 溶けたかと思うくらい、すぐになくなった週末。学生の頃はちっとも興味がなかった世界史が最近になってようやく楽しめるようになり、ちまちま動画を見ているのだけれど、ちょうどいま第二次あたりを見ていて苦しい。有隣堂で『アウシュヴィッツの小さな厩番』と目が合い購入。ぐいぐいと読み進めることができない、1ページ1ページめくる指が重たく感じる。個人の視点から書かれた歴史書だから結末は決まっているけれど、どうか、どうにかみんな助かって欲しい、と祈るように読み続ける。いつかきっと、有隣堂でこの本の横に置いてあった本も読みたくなるんだろうなと想像した。 追伸。有隣堂のブックカバーをかけて読むときの「音」がとっても好き。ああ、本を読んでいるなあという気持ちになる。
- 2025年5月13日草原の椅子(上)宮本輝読書日記読み終わった5月某日(月) GW明けのリハビリ出社。仕事の話がちっとも頭に入ってこない、みんな何のはなしをしてるんだか状態。初めてのモールフラワーは失敗で、枯れてる花みたいになってしまった。『草原の椅子』は上巻を読み終える。流転の海を読んだ流れで選書したけど、この新緑の、植物がエネルギーをいっぱい発している時期に読むのが当たりだった模様。読みやすいから下巻もすぐすぐだな。
- 2025年5月9日野の春宮本輝読書日記読み終わった5月某日(不明) 物語は空間に宿る。隙のない人に物語は無い。熊吾は隙だらけだった。だからこそ、これほどまでに運命劇のような人生だったのではないかと思う。全9部を通して、実に多くの人が亡くなった。1行前まで普通に話していた人が、その次の行では突然体調が悪くなり、あれよあれよという間に入院をしたり、今世から旅立ってしまう。数巻登場しなかった人がいつの間にか歳をとっており、訃報が届く。人生そのものを書いていると思った。夕食まで元気だった人が、お風呂から上がった途端倒れている。今朝まで元気だった人が、夕方には息を吸うのも苦しくなっている。現実で大切な人が亡くなるたび、1秒前まで動いていた心臓が突然止まってしまうことを未だに受け入れられない。 わたしはこの流転の海シリーズを読んで「良いなあ」「おもしろいなあ」と思える人間でよかった。これを読んでも心が微動だにしない、そんな悲しい人間じゃなくてよかった。そう思えるだけで少し心が軽くなる。この盃を受けてくれ。どうぞなみなみつがしておくれ。花に嵐のたとえもあるぞ。「さよなら」だけが人生だ。
- 2025年5月8日長流の畔宮本輝読書日記読み終わった5月某日(木) 静かな休み。寝起きに家のことをすべてし終えたら、お昼を食べるのさえ忘れてしまう集中力で『長流の畔』を読了。本当にみんな何をしているんだ、落ち着いて人生を生き切れよばかもの、という気持ちで胸がいっぱいになり、家族のことを愛おしさいっぱいで叱っているような感覚で涙ぐんでしまう。笑っても泣いてもあと1冊。もう夜ごはんに近い時間だけれどまあ気にせずお昼を食べて、さあ『野の春』へ。
- 2025年5月3日満月の道宮本輝読書日記読み終わった5月某日(土) 久しぶりに読んだ『流転の海』シリーズが良くて良くて。前に読んだときも その良さに感動したけれど、あれ?こんなにも良すぎたか?と改めて感動する。本当は、これで読書のテンポが戻ったら、海外文学へいこうかなと思っていたが予定変更で『満月の道』へ。アップルパイならぬアップルパ"ン"を作って食べたり、おひるねをしたり、クッキーを食べたり、の夜。GWで旅行へいく人も多いのか、近所が静かでうれしい。
- 2025年5月1日慈雨の音宮本輝読書日記読み終わった4月某日(水) 引き続き読書スピードはのろのろしているし、集中力が切れるのも早いままだけれど、『流転の海シリーズ』が寄り添ってくれている。久しぶりの熊吾は、相変わらずなところも多いけれど、力強くて男気があって真っ直ぐでかっこいい。 最近はお気に入りのマグでコーヒーを飲んだり、美しすぎて眼がチカチカするクッキーを食べたり、YouTubeで「airport sounds」と調べてBGMで流したり、…しながらマイペースに読書を楽しんでいる。あの空港であの本を読んだな、あそこでトランジットしたときはこの本を読んだな、ということを懐かしむまどろみのなかをふわふわ漂いながら現実では自宅のリビングで文庫本を読み進めている。
- 2025年4月26日慈雨の音宮本輝読書日記読み終わった4月某日(金) 本が読めない、読めない日々が連続して続いている。新しく買った本も、ずいぶんと長いこと本棚に鎮座している本も、家族の本も、どれもしっくりこず、手に取って10〜20ページほど読んでみるが、途中から特に先が気にならなくなりいつでも辞めていいみたいなテンションで読んでいることに気がついて本へ失礼な気持ちになり本棚へ戻す、の繰り返し。 いろんな人の知恵と助けを借りて、こういうときは『日記本』で読書エンジンをかけて、エンジンが温まってきたら大好きな『流転の海』を再読し、なんというか、読書リハビリみたいな感じで元通りに戻っていくしかないな、という結論に至った。側から見ると「ここまでして本読みたいの?」と思われそうだけれど、ここまでしてでも本が読みたいのだ。 ということで、いまは阿久津さんの『読書の日記』と、宮本輝ちゃんの『流転の海 慈雨の音』を再読中。
- 2025年4月20日あらゆることは今起こる柴崎友香読書日記積読山に戻した4月某日(日) 本棚に積読が1,000冊もあるのに次読みたい本が分からなくて焦って苦しむ、という夢を見た。目が覚めて起きても、余韻のせいでそわそわする。いまは紀行文やノンフィクションが読みたい気分だったので『帝国』か『統合失調症の一族』か悩んで、結局『あらゆることは今起こる』を選ぶ。最近読書用の集中力が欠け気味。
- 2025年4月20日世界99 下村田沙耶香読書日記読み終わった4月某日(土) 『世界99』を読了。読書中は、清潔な地獄が続いているような感覚だった。ディストピアを読み慣れていないから感想を言語化するのがむずかしい。SNSで口コミを見ていると、みんな熱量高くて驚いてしまった。
- 2025年4月12日世界99 上村田沙耶香読書日記読み終わった4月某日(金) 2月から始まった仕事がやっと終わる。特にこの2週間はほとんど本が読めなかった。わたしは、出張へ行った日、『帰りに1冊本を買って良い、いつもなら"買ってもすぐ読まないかも…"とか、"この値段は少し高いから図書館で予約しようかな…"とか思うような本こそ買え』という、ご褒美ルールを持っているので、今回は『世界99』を購入。帰りの新幹線であっという間に1/2を読んでしまった。 4月某日(土) aespaの5人目のメンバーになる夢を見た。夢の中のわたしは手脚が異様に長くて、「これじゃあ長すぎないかな…」と贅沢な悩みを抱えていた。『世界99』を読んでいるから、こんな夢を見たのかもしれない。
- 2025年4月1日NHK心おどる あの人の本棚久住昌之,クリス智子,池澤春菜,角幡唯介,金原ひとみ,鈴木敏夫読書日記読み終わった4月某日(火) 久住さんの放送会をさっそく見る。日中仕事でとげとげになったこころがまあるくなった気がした。久住さんの格好をつけてない本棚の佇まいが素敵。『面白いことは、どんなジャンルも越境してつながる』、本当にそのとおりだと思う。この素晴らしい企画を考えた人は誰ですか、褒めて差し上げるので名乗り出なさい。
- 2025年3月28日毎日読みますファン・ボルム,牧野美加読書日記読み終わった3月某日(火) わたしたちの身体を構成している、水素を除いたすべての元素は、星が爆発したときに作られたものらしい。人間だけじゃなく、鳥も、木や山も、石も。わたしの目に映るすべてのものは星の一部なんだと思うと、なんとも言えない気持ちになる。どこかに星の欠片があるんだろうかと、自分の身体を見下ろす。かつてここから何万キロも離れたところにあった星のことを、想った。 3月某日(木) 嫌いなやつは1年ぶりに一緒に働いても嫌いだな、ということを発見できた日。 3月某日(金) 毎年暖かい時期に着る上着は、とっても大きなポケットがあるから、手ぶらで単行本を持ち歩けて嬉しい。最近は『毎日読みます』を右ポケットに、左ポケットには財布を入れて、喫茶店へ行く。素晴らしく良い本だった。選書が素晴らしいとか、本の良さを言語化してくれているとか、そういうところも良かったけれど。ファンボルム氏のあまりにも読書が好きという熱量がとぷとぷと本から溢れていて、そこに溺れた。作者と手を取り合って「そうそう!読書って本当に楽しいですよね!!こんなに良い本を知っているのにわたしが死ぬのはもったいない!!」と言い合っている時間に感じた。
- 2025年3月27日黄泥街残雪,近藤直子積読山に戻した3月某日(水) 心無い人から心無いことを言われ、気にしなければいいのに、本人なんかきっと1時間後には言ったことすら忘れていそうなのに、わたしは翌日もぐーんと落ち込む。悲しい気持ちのままamazonを見ると再入荷の通知マークが。長らく絶版だった『黄泥街』が復刊されたのに、いつもどこでも売り切れだったから、嬉しくてすぐポチる。
- 2025年3月25日
- 2025年3月17日夜間旅行者ユン・ゴウン,カン・バンファ読み終わった3月某日(土) 学生時代に毎日利用していた沿線でおでかけをする。懐かしさで肺がいっぱいになる、むねではなくて。春も夏も秋も冬も等しく、この沿線に乗って移動したなあと思い出す。伊丹十三や吉本隆明や川上未映子や井伏鱒二や、いろんな作家と移動した。あの作家とこの駅で降りて、花見をした。この作家とあの駅で降りて、マクドナルドのポテトとソフトクリームを同時に食べると忙しないが素晴らしく幸せだということを発見した。 今日のお供は『夜間旅行者』にした。 「僕があなたを思い出すとき、僕の頭のなかではそんなふうに星が輝いているでしょう。僕も、あなたも、それをじかに見ることはできないだろうけど、僕の頭のなかではきっと、そうして星が輝いているはずです」 怖さの向こう側に美しさを秘めた小説だった。登場人物の命をみな平等に表現するところもリアルで良かった。家族にも読んで欲しいな。
- 2025年3月16日本なら売るほど 1児島青読み終わった3月某日(日) 最近気持ちが張り詰めている。嫌なニュースを連続して4つも聞いてしまったから心がぞわぞわする。もうこういうニュース聞きたくないなと身構えるのにも疲れた。突然糸が切れるようにだめになりそうで怖い。贔屓にしている本屋さんが『本なら売るほど』を入荷したと教えてくれたのですぐ買う。帰宅後すぐ読む。1周目はただただ感動して、2周目はじわじわと良いなあと思って、3周目は店主のTシャツがおかしいことに気がつきにまにまする。心がぞわぞわしているときは直帰せず、どこかでひと呼吸置いてから帰ること。スマホを触らないこと。緊急度の低い家事は無理してやらないこと。今日の学び。
- 2025年3月11日
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