
トリュフ
@truffle-117
2026年4月18日
イン・ザ・メガチャーチ
朝井リョウ
読み終わった
あーってなって、少し落ち着いたので感想をば。
私はそこまで所謂推し活はしていない人間だから、主役的な扱いを受けてた3人に完全な共感はできないけどそういう思考になるのはわかるって感じがした。
外国の方とかが、「神を信仰せずにどうやって善悪を判断してるの?」と日本人に聞くことがあると動画で見たことがあるけど、日本ではそういう信仰に縋りたい人が推し活ってものにすがってるのかなって思った。
信仰対象が細分化してて、「私が推さなくては」っていう負担割合も大きくて、なんか、それがマーケティングに応用されるのは頭いいけど怖いなーって。
メガチャーチマーケティングについては自分も軽く学んでみたくなった。
人間は誰しも、自分を使い切りたいんだ。って本当にそうで。
私は、使い切る場所に、ガーデニングやものづくり、絵みたいな「何かを作る」に全振りしているから、「特定の誰か」や「思想」に救いを求めたりはしていない。でも、買えば500円とか600円のいちごを手間暇かけて育てて、少し美味しい実が取れたら「お得だ!」と感じる思考は、推し活のそれとそんなに変わらないのかなぁって思った。
使い切る場所は、昔は仕事だったり家事や育児だったりしたのかもしれないけど、そこに全力投球するのはなんかねみたい風聴が生まれて、それ自体は別に悪いことでもなんでも無いけど、日本人はみんな「使い切る場所」を見失ってしまったのかもしれない。誰もが知ってるみたいな情報も少なくなって、なんでもAIのアルゴリズムで興味あるものだけが供給される世界になって、個人の「知っているのもの」が圧倒的に減ったからというのもありそう。
作中でもあったけど、この世界から所謂「正解」がなくなって、どんな道を選んでも自己責任で、なんでも選べるからこそわからなくなる。
自分たちはそういう時代性の中で、自分にとっての正解を選んでいかないといけないんだなぁと思いました。
朝井リョウさんの作品は、5作品目ですが、1番最初に触れた「正欲」といい、無理矢理に世界を広げられる感じがとてもいい。そこに、理解できないキャラがいたりはしても、こういうかんがえかたがあるのか。とハッとさせられる。
これからもこのかたの作品は追っていきたいなぁと思っています。



