
喜楽
@kiraku
2026年4月19日
時の家
鳥山まこと
読み終わった
感想
1文字1文字丁寧に読みたくなる細やかな文章で、読んでいて心地よかった。
青年、緑さん、圭さん、薮さんの4人の視点が滑らかに移行するのに読みやすく、あたかも自分が家になって記憶を呼び覚ましている様だった。
建築用語が沢山出てくるのも新鮮で、建築家ならではの小説だった。
自分は、高校生までの記憶に良いものが殆ど無いので、思い出すという作業は余りせず、ふと思い出されるものもあまり気持ちのいいものではない。
それは自分に対する過剰な自己嫌悪があるからで、昔の自分を常に否定してきたからだと思う。ただ、最近は自分に対して少しは認めてもいいと思い始めているので、未来の自分はこの小説のように記憶を温かく思い出すことができるのかもしれない。
