ねこ "青い城" 2026年3月23日

ねこ
ねこ
@notoneko25
2026年3月23日
青い城
青い城
モンゴメリ,
谷口由美子
リストから。 ヴァランシーは、死を恨んでいた。生きてきたという実感もないのに、もう死ななくてはならないとは、いかにも不公平だ。暗闇の時間がすぎていくにつれ、彼女の心の中には反抗の炎が燃えあがってきた。それは、彼女に未来がないからではなく、過去がなかったからだ。 深い悲しみさえ感じたことはない。あたしは、心からだれかを愛したことがあるかしら?おかあさんを本当に愛しているかしら?いいえ、愛してはいない。それが恥ずべきことであっても、それは真実だわ、あたしはおかあさんを愛してはいないー愛したことなどなかった。もっとひどいことには、好きでもない。つまり、あたしは、愛というものを全然知らないということなのよ。 「これまで、あたしはずっと、他人を喜ばせようとしてきて失敗したわ。でもこれからは、自分を喜ばせることにしよう。もう二度と、見せかけのふりはしまい。あたしは、うそや、見せかけや、ごまかしばかりを吸って生きてきたのよ。本当のことを言えるってのは、なんてぜいたくなことなんでしょう!今までやりたいと思っていたことを全部やるのは無理かもしれないけれど、やりたくないことは、もう一切しないわ。おかあさんがふくれるなら、好きなだけふくれていればいいわーもう、気にするもんですか。『絶望は解放、希望は束縛』よ」 「この地上には自由なんてものはないさ。ただ、さまざまの束縛があるだけさ。束縛を比較しているのさ。きみは、これまでのひどく耐えられないそくばからのがれて今は自由だと思っている。だが、本当に自由なのか?君はぼくを愛している!それも束縛なんだ」
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved