かよ "イン・ザ・メガチャーチ" 2026年4月13日

かよ
かよ
@kayoinoue
2026年4月13日
イン・ザ・メガチャーチ
現代において、好きなものに本気で動く人たちの凄さや危うさを、主人公男性とその娘と、そのふたりと特に繋がりをもたない(はずだった)30代半ばの女性3人の視点から描かれる。時代の押し花みたいな本。 昭和、平成、令和のそれぞれの時代を謳歌した人たちらしさ、それぞれの界隈らしい文体が用いられ、リアルにこの時代に生きる人々を映しとる。 壮年期以降の男性がお茶をしないのはなぜか。 作者は「仕事とかに繋がる本質的なものじゃないと意味ないじゃん、ていうのが男性的な病だ」と捉える。 朝井リョウはカズオイシグロの『物語というのは、総合的に見れば、人間の“善性”に向かうものだと信じている』ということばに対して、自身が「物語=良いもの」だと捉えていないことに気づく。それがこの本の原点となっている。 娘(スミカ)と主人公それぞれのだいぶ危うい衝動的な描写については、性格と行動の結びつきみたいなものにやや飛躍を感じた。
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