
かよ
@kayoinoue
感想のアーカイブ📖
- 2026年4月30日
日の名残りカズオ・イシグロ,土屋政雄読み終わった世界史に強い人はもっとこの本を面白がれるんだろうなーという感じ。 わたしの教養がなさすぎてミスケントンとスティーブンスの恋の行方、人間関係くらいしか関心を持てなかったのが残念。 もっと大人になってからもう一度読みたいと思う。 - 2026年4月29日
- 2026年4月24日
日の名残りカズオ・イシグロ,土屋政雄読んでる「私を離さないで」を読んでカズオイシグロにハマり、これを読み始めたところ。 やはりカズオイシグロはその主人公を自分に憑依させるというか、「人格を降ろす」のが得意だなーと。 如何にもその人が言いそうな文体で語られるので可笑しくて笑ってしまう。 忠誠心の強いイギリス人執事がアメリカ文化全開の主人のアメリカンジョークの返答に窮する感じとか、京都人の東京の人に向けたイケズに近いような、主人のこと悪く言いたくないけど自分も悪くないし、、みたいな困惑まで描写されていて解像度が高い。 - 2026年4月22日
正欲朝井リョウ読み終わった解説の人の気持ちがよくわかる。言葉にして評論するのがとても怖い作品。 人を勝手な判断で決めつけたり同情したり…きっと今までの自分にもあっただろうと自責の念に駆られる。 マジョリティ側の人間がマイノリティを「受容する側」、すなわち無自覚的に神様目線であることが、とんでもなく残酷なことだと気付かされる。 自分が想像できる範囲が全てではないということ。安易な気持ちで手を差し伸べること自体が失礼かもしれないなどと色々思うのである。 - 2026年4月21日
- 2026年4月19日
わたしを離さないでカズオ・イシグロ,土屋政雄読み終わったこんなに改行のないびっしりと文字がつまった分厚い本を食い入るように読めたのは初めてだと思う。三宅香帆さんきっかけで読み始め、隙あれば常に手から離せない本だった。 描かれてる世界の舞台や人種は全然違うのに、恐ろしいくらいわかる、わかる、と共感の連続。わざわざ人に言わない(言えない)ような共感性羞恥?的な過去の記憶、仲良い友達から向けられた嫌味や、その嫌味に初めて出会った時の感情、その子と私にしかわからないすれ違い、付き合ってる人ではないけど不思議と通じ合う異性との関係など…小さい頃や学生時代の感情の機微を文学に描き出せること自体に感動する。 ⇩ネタバレあり 「信頼できない語り手」と評されるカズオイシグロの語り口は、物語の前提となる情報をひた隠しにして色々な寄り道をしながら、手探りで記憶をたどるようにして語られる。(序盤のとっかかりがないので、そういう小説が苦手な人もいると思う) 最初は、親の話が一切出てこないこと、何歳になっても泊まり込みの学校にいることでおやおや?と。 捨て子の話かなーなどと思うけど、「提供者」でなになに?となる。 気になる気になる、、で読み進めていくと終盤でどんでん返しのように全ての前提となる情報が出てきて、今までの登場人物の言動が走馬灯のように思い起こされ、紐づいていく。 物語の本筋はクローン人間や臓器移植だけど、色んなケースに置き換えて考えられるからこんなにも多くの人の胸を打つのではと思う。 誰しもが、「社会的に自分がどのポジションにいるのか」知らずに育つけど、自分に課された運命や状況を少しずつ把握していく過程で、それぞれの性格らしく人間臭く向き合う姿が描かれていると思う。 - 2026年4月13日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わった現代において、好きなものに本気で動く人たちの凄さや危うさを、主人公男性とその娘と、そのふたりと特に繋がりをもたない(はずだった)30代半ばの女性3人の視点から描かれる。時代の押し花みたいな本。 昭和、平成、令和のそれぞれの時代を謳歌した人たちらしさ、それぞれの界隈らしい文体が用いられ、リアルにこの時代に生きる人々を映しとる。 壮年期以降の男性がお茶をしないのはなぜか。 作者は「仕事とかに繋がる本質的なものじゃないと意味ないじゃん、ていうのが男性的な病だ」と捉える。 朝井リョウはカズオイシグロの『物語というのは、総合的に見れば、人間の“善性”に向かうものだと信じている』ということばに対して、自身が「物語=良いもの」だと捉えていないことに気づく。それがこの本の原点となっている。 娘(スミカ)と主人公それぞれのだいぶ危うい衝動的な描写については、性格と行動の結びつきみたいなものにやや飛躍を感じた。
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