
mimimal
@bk5555
2026年4月19日

かたばみ
木内昇
読み終わった
過去の時代に生きていた人から学ぶことってやっぱりあるなと改めて感じた作品。
主人公の悌子はプロの槍投げ選手をあきらめ、小学校教員になる。幼馴染との結婚がなくなった代わりに、貸家の大家の兄である権蔵と結婚することになる。想像とは異なる人生だけど、日々を謳歌している。
登場人物はみな明るく前向きで、戦時下が舞台の小説だけど笑えるシーン多数。
特に権蔵の飄々とした言動がツボだった。
義妹家族との共同生活だったり、生徒を家に何日も泊めることだったり…常に「お互い様精神」がある。今の時代にはない人との距離間は温かく感じた。
印象に残ったセリフ
P.418
「暮らしってのは、余裕がないほうがいい。
まったく立ちゆかないのは困るけど、時間もお金もギリギリでやってるくらいがいい。そうすると毎日必死に生きるから、余計なこと考える暇がないだろう。変に金持ってると暇ができるから、他人と比べて落ち込んだりするって。目の前のことに集中して、ひとつずつ片付けていくのが一番なんだよね」