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mimimal
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@bk5555
  • 2026年5月25日
    若旦那のひざまくら
    京都本強化月間② 39歳の芹は長年勤めた百貨店を退職し婚約者の充の実家近くの西陣へ。 The京都人な婚約者の両親に認められず、西陣の人々からも見下される中、下火の西陣織ビジネスを盛り上げていく。 伝統文化復興という着目点、前職の経験と前向き思考を武器に京都での生活に溶け込もうとする様子がよかった。 終盤はなんだかんだで義父母に認められる⇨ビジネス成功⇨妊娠出産と短期間で全が上手く行きすぎており、リアリティは一歩欠けるように感じた。
  • 2026年5月17日
    ジュリーの世界
    京都本強化月間① 京都旅行を控える中、京都本大賞なるものがあることを知る。 過去の候補作一覧より3作を読むことに。 『ジュリーの世界』 :時は70年代。ジュリーと呼ばれるホームレスがメインで話が進んでいく。京都とホームレスなんて中々珍しい組合せだと思ったが、なぜジュリーがホームレスになったのか、終盤で戦時中にジュリーが徴兵されていた話が出てきて繋がり、じんわりとした。 街がどんなに発展しても、人の心は変わらない。
  • 2026年5月6日
    最高の盗難
    最高の盗難
    3話の短編が奏でる本格音楽ミステリー。 クラシック好きな方もそうでない方も、どっぷりと世界に浸れる。 ワーグナー縛りという中々マニアックな設定で、個人的にはツボだった。 ちょうど発表会直前のタイミングに読め、高揚感も高まった。
  • 2026年4月29日
    OUT
    OUT
    お金と孤独、女性の社会的地位の3つのテーマについて読者に問いかけてくる内容だった。 工場での過酷な夜勤はいつも雅子・シショー・弥生・邦子の4人で一緒。 ひたすら冷たく固い米を一定の速度で入れ、主菜を入れ… なぜ工場の夜勤なのか…貧困や一般的な社会人生活からの離脱と繋がっているように感じた。 家族がいる主婦もいるが、何かしら不安定な要素がある。ギャンブルにハマった夫を持つ人、介護に追われる人、消費者金融に通う人、家族との会話がなくなった人。 そんな中突然に同僚の弥生が夫を殺し、死体処理を依頼された主人公の雅子。 生活は安定しているが、どこか心が欠落してしまった雅子は、死体解体処理をあっさり受け入れ、同僚二人と作業を遂行する。 同僚遺体の破片が見つかりバレて、弥生の夫が通っていた博打店経営者である佐竹に容疑の目が向けられ… 脱獄した佐竹はあらゆる手を使い、弥生と死体解体をした雅子たちを追いかけ回す。 消費者金融に通っていた邦子は、返金44万と引き換えに消費者金融の店主の十文字へ経緯を話してしまう。 十文字は以前仕事で繋がりのあった雅子へ死体解体の仕事を始めないかと誘う。手数料は400万…。 2回目の死体解体を請け負うことになるが、工場で働いていた4人の繋がりは薄れていき、3回目に運ばれて来た死体は…4人の運命が気になりページ巡りが止まらない作品。
  • 2026年4月19日
    かたばみ
    かたばみ
    過去の時代に生きていた人から学ぶことってやっぱりあるなと改めて感じた作品。 主人公の悌子はプロの槍投げ選手をあきらめ、小学校教員になる。幼馴染との結婚がなくなった代わりに、貸家の大家の兄である権蔵と結婚することになる。想像とは異なる人生だけど、日々を謳歌している。 登場人物はみな明るく前向きで、戦時下が舞台の小説だけど笑えるシーン多数。 特に権蔵の飄々とした言動がツボだった。 義妹家族との共同生活だったり、生徒を家に何日も泊めることだったり…常に「お互い様精神」がある。今の時代にはない人との距離間は温かく感じた。 印象に残ったセリフ P.418 「暮らしってのは、余裕がないほうがいい。 まったく立ちゆかないのは困るけど、時間もお金もギリギリでやってるくらいがいい。そうすると毎日必死に生きるから、余計なこと考える暇がないだろう。変に金持ってると暇ができるから、他人と比べて落ち込んだりするって。目の前のことに集中して、ひとつずつ片付けていくのが一番なんだよね」
  • 2026年4月8日
    ノースライト
    ノースライト
    とある一級建築士の青瀬が渾身の思いで設計し建築誌にも取り上げられた新築の家。その家になぜかクライアントが引っ越してこないという意味深な設定で物語が始まる。果たしてどのような事件と繋がっているのか、続きが気になってページ捲りが止まらない系。 失踪した青瀬のクライアントの事件のみならず、別の問題も並行して進んでいく。青瀬の勤める岡嶋建築事務所が有名な画家の記念館設計受注を賭けたコンペに挑む中、不穏な記者が現れ事務所の歯車が狂っていく。 青瀬の子供時代、ゼネコンでバリバリと働いていた時代、結婚していた時代…全ての過去がクライアント失踪事件に繋がっていく感じがして、物語に引き込まれた。 建築事務所長の岡嶋はじめ、事務所の同僚たち、前回事務所で同僚だったライバルなど、実在しそうな人たちばかりでリアリティがある。感情移入しやすく、映像化の場合、「この俳優が合いそう!」と想像できた。 ブルーノ・タウトなど、建築に関することも詳細に書かれていて、建築やインテリア好きの人はより一層楽しめるのではないかと思料。
  • 2026年3月31日
    嵐が丘
    嵐が丘
    久々の英米古典に挑戦! 悪は最初から存在するのではなく、人間が生きていく中で環境や周囲の人との関わりによって生まれることがある。 ヒースクリッフはそのパターンの人物だと思った。 個人的に相関関係が分かりにくく、相関図を見ながら読むシーンもあった。読了後に映画を見に行こうとしたのに公開が終わっていたことが残念…。
  • 2026年3月17日
    或る女
    或る女
    明治〜大正時代に渡米する葉子の意志の強さは伝わってきた。 恋愛に対して自由奔放な生き方だったけど、最後の死を意識するシーンはしんみりとしていた。
  • 2026年2月25日
    つくみの記憶
    つくみの記憶
    最後に現れる白い猫は遼平なのか、つくみなのか、それとも…と疑問が残って終わった。 実は私が関わっている周りの人たちも、何か神秘的な縁があったりして…と思わせるファンタジックな物語。 遼平がつくみに乗り換える早さ、遼平と別れた後の友莉の人生の描かれ方は、女性としては共感できなかった。 怪しげな会社を経営する七輪、つくみと似た雰囲気を醸し出す珠子など、色濃い登場人物たちが物語を押し進めていく。
  • 2026年2月10日
    一心同体だった
    一心同体だった
    心にグサグサ突き刺さる系。 10-40歳までという大きく変化していく世代の女性たちのリアルな生き様が描かれている。 読み手である自分より下の世代が主人公だと、その当時を思い出すし、同じ世代だと共感したり。 ある回での主人公の友人が次の回の主人公になって…と繋がりがある点も面白い。
  • 2026年1月30日
    破戒
    破戒
    主人公の丑松が部落出身であることを、教師として生徒たちの前で告白する瞬間が切なく衝撃的。 というか決死の覚悟で身分を言わざるを得ない時代があったことが驚愕である。 日本にも差別なるものが、特に過去には一部の地域で強く存在していたのだと…。 物語全体としては、明治後期の信州での生活の様子が素朴に描かれていた。
  • 2026年1月18日
    鳥と港
    鳥と港
    年齢、性別、境遇の異なる、みなとと飛鳥コンビ。 会社と学校に馴染めなくても、文通ビジネスを始める斬新な姿は読書として応援したくなった。 メールやSNSではなく、「文通」というレトロな設定、2人の日々の様子や柔らかい文章にもほっこり。 色々な生き方があるよね、と今時ならではの視点から書かれた作品。
  • 2026年1月3日
    モスクワの伯爵
    モスクワの伯爵
    「金ピカのホールで『シェヘラザード』に聴きに行ったり、書斎で『オデュッセイア』を読んだりしたところで、人は自分の潜在意識を発揮することはできない。広大な未知の世界へ出ていってはじめて自分の力を最大限に発揮できるのだ」(P.516) …32年にわたる軟禁生活を送った主人公のロストフ伯爵の言葉が心に沁みる。 「自国内への追放という概念を我が物にしたのはロシア人が最初だった」(P.223) …ロシアでの軟禁はさぞ暗く残酷なものかと思いきや、ホテルでの生活の様子はどこか温かみも感じる。 豪華な食事、ホテルの従業員や友人との交流、宿泊客との思わぬ関係性への発展など。 今回の年末年始休みのお供で、読み応えある一冊でした。
  • 2025年12月21日
    そして少女は、孤島に消える
    「オーディションを辞退してこのまま船で戻ることが可能ですので、今のうちに申し出てください」 もし自分も登場人物の一人だったら、このときに引き返したい…。 無人島で4人の最終候補者の中から映画主演を決める物語。 不穏な雰囲気が流れる中、不吉な現象が次々と起きていく。続きが気になってしまう小説。
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