かたばみ

かたばみ
かたばみ
木内昇
KADOKAWA
2023年8月4日
4件の記録
  • mimimal
    mimimal
    @bk5555
    2026年4月19日
    過去の時代に生きていた人から学ぶことってやっぱりあるなと改めて感じた作品。 主人公の悌子はプロの槍投げ選手をあきらめ、小学校教員になる。幼馴染との結婚がなくなった代わりに、貸家の大家の兄である権蔵と結婚することになる。想像とは異なる人生だけど、日々を謳歌している。 登場人物はみな明るく前向きで、戦時下が舞台の小説だけど笑えるシーン多数。 特に権蔵の飄々とした言動がツボだった。 義妹家族との共同生活だったり、生徒を家に何日も泊めることだったり…常に「お互い様精神」がある。今の時代にはない人との距離間は温かく感じた。 印象に残ったセリフ P.418 「暮らしってのは、余裕がないほうがいい。 まったく立ちゆかないのは困るけど、時間もお金もギリギリでやってるくらいがいい。そうすると毎日必死に生きるから、余計なこと考える暇がないだろう。変に金持ってると暇ができるから、他人と比べて落ち込んだりするって。目の前のことに集中して、ひとつずつ片付けていくのが一番なんだよね」
  • 戦前戦後、苦い経験をたくさん重ねて、どんどん家族の絆が強くなっていく。清太の球威を増したボールをへっぴり腰でキャッチする権蔵がいい。たまらなくいい。権蔵と秘密特訓する悌子ももちろんいい。 権蔵が清太を子ども扱いせずに大人の言葉で話しかける。わからない言葉は辞書でひけと。言葉は自分を支えることがあるからと。どんどん子煩悩になっていく権蔵に感情移入しながら読んでいった。 悌子の先輩、吉川先生の「少国民である前に、すでにひとりの立派な人間です。」という考え。あの時勢で何人の教師がもっていたんだろう。終戦前は政府の、終戦後はGHQの言いなりになった教頭のような大人が多かったにちがいない。「黙って従っていた人も戦犯なのよ。」という加恵先生の一言は強烈だ。 悌子先生で一番好きな場面は、子どもたちと空を見上げながら、本当になりたい自分を語り合う場面。後で大目玉をくらうけど、そんなおおらかさが彼女の魅力。 時代が悲劇を生んだ。でも、その中でも、温かい人間関係が育まれ、人と人が結びついていく。もう一度読みたくなる長編小説だった。 ありがとうございます、木内昇さん。
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年9月5日
  • 🩵
    🩵
    @__miii
    1900年1月1日
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