
Cの字
@cnoji
2026年4月19日

Xのアーチ (集英社文庫)
スティーヴ・エリクソン
読み終わった
とてもおもしろかった。序盤の、トマス・ジェファソンと黒人奴隷サリーの愛と所有の概念のゆらぎから呪われた子どものように「アメリカ」という国名が生まれたところから、エリクソンの歴史を妄想で塗り替えていく挑戦が始まって、それが最後まで貫かれていた。
この前読んだサリンジャーの「エズミに捧ぐ」のエズミ嬢が「汚辱についての物語が読みたい」とのたまっていたけど、この『Xのアーチ』は端的にいうとめちゃくちゃ「汚辱」の物語だった。また『黒い時計の旅』を読み返したくなった。