
ポチ
@takupochi_1993
2026年4月19日
中動態の世界
國分功一郎
読み終わった
帯に「明日を生きやすくする哲学」ってコピーが書いてあったけどそんなに優しい本でなかった。
むしろ新しい問題を私たちに考えさせる本。
今まで当たり前のように使ってきた「意志」や「責任」の概念が能動・受動の枠組みに囚われたものであると喝破し、それ以前の中動態の枠組みで考えるとどうなるのか推理小説のように紐解いていく。
8章のスピノザの自由の話で終わればポジティブな印象で締められただろうに最後にメルヴィルの『ビリー・バッド』の章を持ってきてきちんと人間の不完全な部分、簡単には中動態の世界を実現するのは難しいということ(でも希望はある)を書いたのは著者の國分さんの律儀さを感じた。
その誠実さに何か応えたいと思って感想を書いた。
これが読者の責任か。

