
とりまよ
@torimayo
2026年4月15日
九鬼周造「いきの構造」 ビギナーズ 日本の思想
九鬼周造,
大久保喬樹
読み終わった
媚態、意気地、諦め、という考え方、どっちつかずであらねばならぬところに、いきの本質がある。九鬼の書き振りは、いきとは、◯◯であらねばならぬとするものの、主観的なものに過ぎないのでは?と思う部分がありながら読んでいた。しかし生い立ちを含めた解説をよむと、この書き振りの意味がスッと腑に落ちるところがあった。「いき」にフォーカスするからこそ、九鬼の生き方を表す哲学を構築できたのだ。
対して、九鬼が晩年、媚態を自然に読み替えた?というところは正直残念に感じてしまった。媚態という発想、それを基礎とするからこそ意気地や諦めが際立つのであり、自然とか日本人の本質のような話に持っていくのは、「いき」を構造化した九鬼の生い立ちなどからは、あまりにも広すぎる設定ではないか。

