K.K. "新装版 虚無への供物(下)" 2026年4月19日

K.K.
@honnranu
2026年4月19日
新装版 虚無への供物(下)
個人的なミステリーの好みからは外れた作品。これにて『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』の奇書三冊を読了。 読む動機は上述の通り。奇書って意外と、通り一遍のミステリーに惓んできた中級者向け作品なのかも、と。奈々村久生-氷沼藍司-牟礼田俊夫-光田亜利夫の推理合戦が繰り返される度、結局作品内現実で実際に起こった事はどれなのか、知りたくて読んでいるはずがどんどんどうでも良くなっていく。私は紅司殺しに対する久生の推理が一番好きです。 中井英夫がこれを反推理小説として書いた点は一考に値する。上の感想で探偵は狂人と書いたけどまさか本当に狂人とは。洞爺丸や黄変米など虚しい事件と、奈々村久生を筆頭に捧げられる供物。着想と竣工の動機にはシンパシーを覚える。現実に立脚すれば本作の姿勢も支持出来るものの、虚構だからいいんじゃん。現実ってそんなにいいものか?というのが私の立場。まさかさようならすべてのエヴァンゲリオンするとは。 それはそれとして牟礼田俊夫・奈々村久生カップルは傍迷惑すぎる。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved