
野家(neue)
@tolle_lege
2026年4月20日
大聖堂
レイモンド・カーヴァー,
村上春樹
まだ読んでる
「ささやかだけれど、役に立つこと」まで読了。ここまで読んできて、私がカーヴァーに惹かれる理由は、“こうなるほかないという現実を前に、諦めた者たち”を描いた小説だからだと気づいた。普通に生きている中で経験したたわいもない体験が、思いもよらない悪い状況の伏線となっていたことに後で気がつき、呆然と立ち尽くす。ここで作品がスパッと切れるので、読者はリアルでどこかシュールな不安を感じるわけだ。
その点でいくと「ささやかだけれど〜」はこれまでの作品とは毛色が異なる。それは何かを失い、諦めた者たち同士の支え合いを描いているからである。私は読んで不安になる小説が好きだが、最後に決して綺麗事ではない希望の光が見える作品もいいものだなとしみじみ感じた。
