
くらぱ
@reads_MS
2026年4月20日
三月は深き紅の淵を
恩田陸
読み終わった
恩田陸さんのミステリ。
ミステリと知らずに手に取ってしまい内心ミスった〜と思ったけど(ミステリが嫌いなので)、やはり恩田陸さん、不穏な空気感の中にも地の文の美しさや心理描写が損なわれないので最高の読書体験ができた。
『三月は深き紅の淵を』という謎に包まれた本を巡る四篇のストーリー。
最終章はその著者が本の構成を練る物語と、その外堀を埋める不穏な物語、さらにそれを読む私……という何層の入れ子になっているのか、不思議な感覚。
夢から醒めても夢だった、という夢をみていた。
いろいろな視点や時系列が、まさに走馬灯のようにいったり来たりを繰り返すので、掴みどころがないという評価もわかる。
本慣れしていないと迷ってしまいそう。
ただ、それが現実の思考と同じくいろんな島を漂っているようで心地いい。
やっぱり恩田さんの文章が好きだな〜

