"神に愛されていた" 2026年4月20日

星
@yoakemae618
2026年4月20日
神に愛されていた
「私はヨーコさんの本当の名前をいまでも知らない。でも名前なんて、重要じゃないことを、私たちは知っていた。ヨーコさんは、ヨーコさんであり、私は、エリでも、冴理でも、私だった。そんなふうに、小説を書かなくても、私の人生は満ち足りていた。」 (作家として)書く才能を持て余すということ、それでも書き続けた人の至る境地として、この上ないハッピーエンドのように見える。 夫婦別姓が選べるようになり、同性婚もできるようになったくらい、未来の話として登場するこの描写を、わたしはとても好きだった。 語り手が変われば世界の見え方はガラリと変わる。この小説には文字によって人生を示されるひとたちが大勢登場しており、その中にわたしに似た人はひとりもいないけど、わたしは登場人物たちに共感する。それは、わたしにはわたしの痛みがあって、それを見つめたことがあるからかもしれない。
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