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2026年4月20日
テスカトリポカ
佐藤究
エピローグで祖母が孫たちに語る「アステカ」という言葉の意味、「アステカは湖の上の小さな島に暮らしていた。そこには水鳥——〈鷺(アサトル)〉がいたから〈驚の地(アストラン)〉というのさ。島に住んでいるのは〈鷺の地の人(アステカ)〉さ」という件を読んで、物語の主な舞台である川崎に東京と隔てるように流れている多摩川(メキシコとアメリカ、二つの世界を隔てるリオ・ブラボーにも喩えられる)も鷺の生息地(実際にわりと見かける)なんだよな、ということはメキシコにもルーツをもちながら、そこもまた驚の地である川崎生まれの少年はある意味で生まれながらにしてアステカだったということか、みたいなカタルシスを含んだ勝手な納得を最後にしたのでした。





