テスカトリポカ
66件の記録
DN/HP@DN_HP2026年4月20日読み終わった佐藤究さんのことを知ったのはわたしもこの作品が話題になったときなのだけど、すぐには手に取らずに、文庫化のタイミングで迷ったりしながら、それから5年。その間に彼の他の長編を3作と短編集を1冊読んだ後、遂に手に取るに至る、というタイミングと読み方。感慨がある。 ギュウギュウに詰まった情報量、疾走する物語、グルーヴをもたらすプロット、それらをまとめ上げる小説力。完璧なエンタメ小説である。そんな小説を読んだなら、考察というか解釈というか、思いつきを適当に書き散らしたい気もしてくるけれど、圧倒的なエンタメ作品の疾走する勢いに押し流され、グルーヴに巻き込まれながら一気に読み終えた後には、やっぱり一言だけで十分な気がしますね。 おもしろかった‼︎‼︎ ☝️ああ、でもひとつだけ。エピローグで祖母が孫たちに語る「アステカ」という言葉の意味、「アステカは湖の上の小さな島に暮らしていた。そこには水鳥——〈鷺(アサトル)〉がいたから〈驚の地(アストラン)〉というのさ。島に住んでいるのは〈鷺の地の人(アステカ)〉さ」という件を読んで、物語の主な舞台である川崎に東京と隔てるように流れている多摩川(メキシコとアメリカ、二つの世界を隔てるリオ・ブラボーにも喩えられる)も鷺の生息地(実際にわりと見かける)なんだよな、ということはメキシコにもルーツをもちながら、そこもまた驚の地である川崎生まれの少年はある意味で生まれながらにしてアステカだったということか、みたいなカタルシスを含んだ勝手な納得を最後にしたのでした。 📷写真はジャケットのアートワークとコーディネートしたかった石のベンチで撮りました。川名潤さんの装丁最高。 🎶 わりと序盤あたりからカリフォルニアのハードコアバンドXIBALBAの『Madre Mia Gracias por los Dias』というアルバムを流しながら読んでみた。なんとなくイメージで合わせてみたけれど、暴力と神話を扱う犯罪小説とドゥーミーにメタリックなスペイン語でも歌われるハードコアはかなり良い組み合わせでは、と思う。 バンド名のXIBALBAというのはマヤ神話で「恐怖の場所」「冥界」を意味する言葉だから、小説のタイトルのアステカの神であるテスカトリポカとは地域も時代もズレているんだけど、XIBALBAの最初の来日のときめちゃくちゃヤバいライブを観たのは小説の舞台のひとつである川崎の小さいライブハウスだったから、そんなところでこの組み合わせは筋が通っている、かもしれない。現在初期XIBALBAを再評価中である。 これは5年分は楽しんだと言っていいだろう。








DN/HP@DN_HP2026年4月20日エピローグで祖母が孫たちに語る「アステカ」という言葉の意味、「アステカは湖の上の小さな島に暮らしていた。そこには水鳥——〈鷺(アサトル)〉がいたから〈驚の地(アストラン)〉というのさ。島に住んでいるのは〈鷺の地の人(アステカ)〉さ」という件を読んで、物語の主な舞台である川崎に東京と隔てるように流れている多摩川(メキシコとアメリカ、二つの世界を隔てるリオ・ブラボーにも喩えられる)も鷺の生息地(実際にわりと見かける)なんだよな、ということはメキシコにもルーツをもちながら、そこもまた驚の地である川崎生まれの少年はある意味で生まれながらにしてアステカだったということか、みたいなカタルシスを含んだ勝手な納得を最後にしたのでした。





DN/HP@DN_HP2026年4月19日読んでる「東京と神奈川、二つの都市の境界を西から東へと流れ、東京湾に注ぎこむ地図上の多摩川は、アメリカのコロラド州を源流にして西から東へと流れ、アメリカとメキシコの東部国境に沿ってメキシコ湾へと注ぎこむリオ・ブラボーの形とよく似ていた。西から東へ蛇行しながら南下していく川は、<二つの世界>をへだてていた。ただ一本の川を越えるだけで、さまざまなものが変わる。 どちらも川を挟んだ北側に、資本主義の圧倒的な光が輝いていた。メキシコの北にアメリカがあり、川崎の北に東京があった。」 「この川がおれにとっての新たなリオ・ブラボーというわけか。」 「バルミロはリアシートに寄りかかり、笑みを浮かべて目を閉じた。」










DN/HP@DN_HP2026年4月19日カリフォルニアのハードコアバンドXIBALBAの『Madre Mia Gracias por los Dias』というアルバムを流しながら読んでいる。なんとなくイメージで合わせてみたけれど、かなり良い組み合わせでは、と思う。 バンド名のXIBALBAというのはマヤ神話で「恐怖の場所」「冥界」を意味するから、アステカの神であるテスカトリポカとは少しズレているんだけど、XIBALBAの最初の来日のときめちゃくちゃヤバいライブを観たのは小説の舞台のひとつである川崎の小さいライブハウスだったから、そんなところでもこの組み合わせは筋が通っている、かもしれない。





DN/HP@DN_HP2026年4月18日佐藤究さんのことを知ったのはわたしもこの作品が賞を獲ったときなのだけど、それから5年、その間に長編3作と短編集1冊を読んで、その末に遂にここに至る、という読み方。感慨がある。







み@baileyana_FFCA4B2026年3月16日まだ読んでるハードカバーの時に買ったはいいものの、まだ読み終わらずに積読になってる。 カルテルランドを観て購入したが、映画で出てきたような人間の理不尽さや無慈悲さ、不条理、欲望が小説の序盤の段階でしっかり書かれるので手が止まっちゃった。 こわいって。 まだ全然進んでない。 心臓外科医いつ出てくるんですか?

- こよなく@funyoi2025年10月16日読み終わったおもろすぎ。貪るように夢中で読んだ。 悪党の生い立ちから犯罪組織の結成、犯罪システムの構築、組織の崩壊までを描いた、超エンタメクライム小説。 弱者も善良な人も暴力も、資本主義に巻き込まれる資本主義の果てしなさが恐ろしい。 そんな資本主義すら覆うように根を張り原動力になってるのが信仰。資本主義と信仰が裏表の関係で、お互いの言い訳のように存在するけど、真の信仰に出会ったコシモはそんな負の関係から抜け出したようで心打たれる。

sigure@__d1293o2025年9月3日読み終わったかつて読んだ記念すべき佐藤究初読み作品。だいぶ前に買っていたのだけどやっとこさ読んで、まーーじで面白くて本当に衝撃で頭殴られた。なんだよこれ面白すぎるだろ。最近はこういう硬派な?違うか、暗黒小説的なものやエンタメ強い作品をあまり読んでいなかったこともあり、感動してしまった。こういうのを、読みたかった!!となった。まさかまさかの連続で最後まで読者を連れていく筆力が凄まじいなと、設定や知識の積み重ね方と、文章力と、私はどちらも虜になってしまって、ここから佐藤究作品を一気に買うことになりました。
もなか@monakanonakama2025年8月30日読み終わったタイトルから予想できたけどまぁ、猟奇的。どうなるのこれ???と思ってたらわりとスルスル読めた。結末はわりとまぁ予想通り。クライムノベルっていうのかこういうジャンル…- 月島・プ~ドル@tksm_poodle2025年4月8日読み終わった解像度の高い現代ノワールとアステカ神話のモチーフ、即物的な描写と抒情的な表現とをこんなふうに一つの世界観に練り上げられるの、すごいな。。 前半はピカレスクアクションて感じでワクワクを感じながら読んでた。 後半は登場人物同士の関係がどうなるかは何となく予想はつくんだけど(伏線的に書かれてる)、そこに至る経緯には色んな要素が、ちゃんと読者の一枚上手をいくように積み重ねられていておもしろかった。


橘海月@amaretto3192023年11月26日読み終わった第一章で、麻薬の売人に支配されたメキシコを脱出するルシアから、最終章の川崎で、ラスボスと戦うコシモまでとにかく疾走感が凄かった。息もつかせぬ展開、限りなく悍ましいのになぜか惹きつけられるバルミロ。数奇な運命の子と偽りの父。コシモの真の父のようなパブロの葛藤が切ない。




















































