
篠乃崎碧海
@Aomi_rds
2026年4月20日

海
小川洋子
読み終わった
先日ふと、あれ、そういえばこれ読んでないぞと気付いたので今更読んでみた。
やはり小川洋子は短篇の名手だと思う。静かで小さな箱庭には、きっと少ないくらいの言葉の方が落ち着くのだろう。語りすぎないくらいがちょうどいい。
印象に残ったものをいくつか書き残してみる。『海』表題作。楽器の名前だけでもう詩だなと思った。潮のにおいのする詩は好きだ。 『バタフライ和文タイプ事務所』途中まではこの短篇集の中で一番好きだと思った。が、最後の幕引きはやりすぎ。やや興醒めしてしまった。そういう意図だとはわかるけれども、美しいまま退いて欲しかったと思ってしまった。 『ひよこトラック』バタフライ…が一番にならなかったのでこちらが一番。カラーひよこ、今時もう滅多に見かけない。田舎の夏祭りで一度だけ見たことがある。いたいけな残酷さを思い出すなどした。