
とわ
@seaCret1ce
2026年4月21日
14歳までの犯罪
畑野智美
読み終わった
個人的には合わなかった。
倫理観どうなっとんだという疑問が頭から離れなかった。
初めての万引きのあとの葛藤が、両親に打ち明けて一緒に謝ってもらうかどうか。万引きを止める決断は自分では完遂できず、実際に止めることになったのは両親にバレて叱られ泣き、一緒に謝ってもらってから。翌日からは万引きはある種、初恋の甘酸っぱい思い出から初恋のほろ苦い思い出に変わった程度で、主人公の倫理観や自律心の変化はそれほど大きなものではないように感じた。何より、両親さえ味方につければ…という万能感にも似た甘えに、個人的にかなり苛立ちを感じてしまった。(実際、中学生に自分でものごとの責任を取る力はないので、両親を頼ることは間違いではないのだが。)
万引きをする人にとってそれがリアルなのか、たまたまこの主人公がそういう反応を示しただけなのかは分からないが、前者だったらかなり嫌だな…と思った。
「つまんない」を理由に中学生が犯罪を犯していく様や、自己理論で「あの犯罪は駄目だが、この犯罪は良い。」と自己正当化する様に終始嫌悪感を抱いたまま読み進めることになった。
大人と同じように人間関係のバランスを保とうともがき、状況を見ながら時には立場を有利にできるよう打算的な行動しているが、それも教室・学校というごく狭い世界の中だけでの話…という空虚さは感じられる。
最後、雨の中走って中華料理屋に駆け込んだあと、奈々のお兄ちゃんが美羽たちに「ほどほどにしろよ」と声をかけた場面が印象に残った。
