
ジクロロ
@jirowcrew
2026年4月21日

地図と領土 (ちくま文庫 う 26-2)
ミシェル・ウエルベック,
野崎歓
読んでる
Sクラスは心地よいエンジン音をたてて高速道路の入口に入っていった。二時間のあいだ、車は落ち着いたスピードで秋の景色の中を進んだ。親子の会話はあまりなかったものの、ジェドは父とのあいだに、人生にどう取り組むかという全般的問題に関して了解というか、合意が成り立ったという気がしていた。ムラン=サントルのインターチェンジに近づいたとき、彼は自分がこの一週間、心休まる特別な時間を過ごしたのだとわかった。
p.58
Sクラスの心地よいエンジン音、高速道路、落ち着いたスピード、秋の景色。
これらのリズムと流れが、ジェドの身体に染み込んでいる感じ。
読んでいてもどこか心地よい。


