いち。 "世界でいちばん透きとおった物..." 2026年4月21日

世界でいちばん透きとおった物語
「顔も知らない最低な父親の遺稿を見つけて、そのすべてを否定してやるつもりですよ、僕は。」 著名作家である父親は女性関係に困らず遊び続けていて、その中の1人は子供まで身籠った。その子供がまさしく自分=燈馬のことだ。ある日、父親の息子である宮内という男が燈馬を訪ねてくると、父親の遺稿を探してくれと依頼される。面倒ながら引き受けた先で、燈馬は秘められた真実を知ることとなるーー。 電子書籍では味わえない仕掛けが用意されているという見出しが特徴の本作は、確かに面白い仕掛けとして機能しているが、個人的にそこまで驚きがないまま読み終えていた。燈馬の心情変化に追従することで見える真実には魅力があるものの、自分のように人を選ぶ作品ではあるのだと思う。
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