時間のかかる読書人 "高校生のための 人物に学ぶ日..." 2026年4月22日

高校生のための 人物に学ぶ日本の思想史(1)
高校生のための 人物に学ぶ日本の思想史(1)
佐伯啓思,
公益財団法人国際高等研究所,
高橋義人
彼にはそういう両面がある。彼は学者に対する違和感を強く持っているが、彼には学者的な資質があった。観察者として非常に鋭い観察ができる人であった。しかしそれを学者的にやるのではなく、自分の内面を観察し、自分の内部を見つめるという自己解釈へと向かっていた。いずれにしても観察している自分と観察されて現実の中で動いている自分の曖昧さ、揺れ動き、最終的な結論がでないままの宙ぶらりんな状態が漱石にはある。現実の中にすっぽりと埋もれるわけにもいかない。現実の中であたふたしている自分をもう一方で見てしまう。見てしまうから辛い。そういう不安、二重性がある。
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