
ジクロロ
@jirowcrew
2026年4月22日
魔法の石板
堀江敏幸
読んでる
人生のなかでひとが何者であるかなんて
ぼくにはどうだっていい ぼくを駆り立てるのは
べつのなにかになりたいという彼の欲望だ
手綱を握っているつもりでいながら
冒険の気まぐれに振りまわされている、
ひとりでさまよっているやつなんかとはべつのなにかに
あのよそよそしさがぼくを
いっそう孤独にする だから誓う
ここで終わりにすると でも誰に?
(p.344-345)
この人の人生の不安定さ、
そのものが詩のリズムとなって、
悲しみを躍らせている。
そんな印象を受ける。


