
めのうのめ
@agete
2026年4月22日
地下室のパンサー
アモス・オズ,
村田靖子
読んでる
ぼくは軍曹から、英語にはヘブライ語にはない時制、現在進行形というのがあるのを習った。……かるーくカチンとグラスがふれあう音を想像し、現在進行形のかすかな響きが遠くへ、もっと遠くへと漂ってゆき、しだいに弱まり、ますます幽かな音になりながら喜ばしき進行形のまま彼方に消えてゆく。この響きがしだいに薄れ、消えやり、霧のごとくに散りゆくまで、最後の最後まで、じっと耳をすませるのは、なんて心地いいんだろう。こうして耳をそばだて聴くものこそ、まさしく現在進行形とよばれるにふさわしい。