
ぬ
@tanu-nu
2026年4月22日

鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐
上橋菜穂子
読み終わった
@ 自宅
獣の奏者は過去の惨劇の真実を隠匿してきた国の話だったけど、こちらは過去の悲劇の原因を探究してきた人たちの話なんだね。ファンタジーと呼ぶには生臭く、医術ものと呼ぶにはファンタジーで、獣の奏者みたいな絶望と動乱の予感こそないけど、正体不明のうすら寒さを感じる上巻。最初のあらすじ見ただけだと、ヴァンとユナの擬似親子のサバイバル絆ファンタジーかと思ってしまうんだけど、こりゃあそんな生っ白いもんじゃないぜ……!!という空気をバシバシ感じてる。ヴァンの安定感ユナちゃの可愛さとマコウカンのポンコツぶりだけが癒しだった。
しかし現実の歴史でもあったことだし、今もどこぞの恐ろしいところがやっていることでもあるけど、東乎瑠帝国のやり方がもやもやするんよな……。民族の在り方やアイデンティティを消し去っていくやり方って、やはり強烈な憎悪を生むんだなぁと思うなどした。