
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2026年4月22日
みんなこうして連帯してきた
ジェイク・ホール,
安藤貴子
再読
編集した
「虹の連合」章の先を読み直す。ここまでで話の土台はだいぶ整備されるので、ここから先はついて行きやすいはず。70年代のアクティヴィズムが中心。
〈わたしは連帯の力を手放しで称賛しているが、それを確立することは決して容易ではない。長い時間を要し、粘り強く相手を説得し、たいていはコミュニティ内の差別[...]が原因で起きる終わりなき内部闘争に対処しなけれならないからだ。〉(97頁)
そうなんだよね。この本のいいところは、連帯が綺麗事ではなく、タフで泥臭い営みであるということを、数々の具体例とともに提示してくれるところだと思う。でも同時に、元気の出るフレーズも鏤められているところだと思う。
〈どこの国にも独自の政策と各々の事情があるとのだが、変化を起こしたいという衝動は国境を越える。したがって、活動家の運動は直接的か間接的かを問わず、相互に刺激し合うことが多い——わかりきった事実だが、これは繰り返し伝える価値がある。〉(99頁)
〈とくに70年代はじめ頃の運動のスローガンは、「知ったことか、楽しもう」だった。〉(114頁)
あとはやっぱり、闘うべき構造(敵)を正確に見極めているところも信頼できる。
〈セックスワークの問題は、とりもなおさず犯罪化、移民、構造的不正義の問題だ。それはいうまでもなく、左派アクティヴィズムの広範な網の目の中心に位置づけられる。〉(118頁)
〈セックスワーカー・アクティヴィズムの鍵を握るのは、迫害されるのが怖くて名乗れずにいるセックスワーカーを人間として扱うことだ。〉(130頁)
〈これまで見てきた連帯にとって重要な瞬間には、抑圧に抵抗する喜びが根底にある。[...]自分が汚れてもいなければ不道徳でも罪深くもないことなんて、自分がいちばんわかっている。だからわたしたちは、ひどくなるばかりの世界をひたすら生き抜こうとするだけだ。〉(145頁)
個人的に70年代から現代までつながる障害者運動の章も好き。胸が熱くなる。
〈助け合うなと教える世界で、互いの面倒を見合うことくらい、狂った、常識に反する、ばかげたことはない。〉(167頁、2022年、ロンドン、マッド・プライドのオーガナイザーの言葉)


