
502
@502
2026年4月23日
正欲
朝井リョウ
読み終わった
導入の文章と終盤の畳み掛ける夏月と佳道、八重子と大也のやり取りが面白く響くものも多い。
この作品の題材とは異なるが大なり小なり集団に所属しては浮いて大多数の、まとも側にいたことのない当たり前に自分は異物側の人間なので、朝井リョウさんの作品を立て続けに読んでは何度も刺された。
多様性といった言葉も結局は大多数、まとも側の許可があって受け入れられてるに過ぎないのだと思わされる。
また、確かに主要な登場人物たちは特殊性癖かもしれないけど、読んでいて嫌悪感は全く、自分が想像してる異常に性癖の種類は存在しているだろうし加害性がないなら全くの無問題なのではとも思った。
読む前の自分に戻れない、謳い文句も読むと納得。八重子の男子に対する嫌悪感や特定の人間に送った粘っこい視線も学生の頃の自分と全く同じで、どうしてあそこまで恋愛経験が周りに劣る女性をリアルに表現できるんですか?
世のまとも側にいる人は異物側の人間のことの存在を理解できるのかこの小説を通じて知りたくなった。
生殖記もめちゃくちゃ面白かったけど刺さり度はこっちの方が上かも。

