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@ym
2026年4月23日
盲目的な恋と友情
辻村深月
読み終わった
「タカラジェンヌの娘」の一言だけで買った作品。
ストーリーの重要な柱ではないものの、蘭花の性格や容姿に説得力を持たせる設定だった。
蘭花サイドも留利絵サイドもだいたい同じ流れだが
ところどころ発言が異なっているのに薄ら寒さを感じた。
蘭花サイド:
「でも、私、女友達だったら、何人も、『私、結婚するなら留利絵ちゃんがいい』っていう子がいるんだよね」
留利絵サイド:
「留利絵ちゃんが、男だったらよかったのに」
「そしたら私、ものすごく理想なのにな」
どちらが過去の記憶を歪めているかは分からないけれど
どちらも自分に都合のいい捉え方をしている箇所がいくつかあって、ああ、でも人間ってこうだよな、、、と切なくなった。
蘭花も留利絵も結局は自分のことだけを考え、自分の欲に忠実に生きた結果が最後の結末のような気がした。
(とはいえ友達がいないに等しい私は、独占したいほどの親友ができた留利絵が少し羨ましい)
留利絵にとって蘭花はダイヤのアクセサリーのようなもので、一緒にいることを見せびらかしたい、ふたりで高尚な話ができることを見せつけたい、このキラメキのいちばん近くにいるに相応しいのは私!と宣伝してまわらないと気が済まないのだろうと思うと、彼女の辛い過去に同情するとともに、肥大化した自意識はこんなにも痛々しいのだなと苦しくなった。
そして美波ちゃん、いちばん客観的なのはあなただと思う。
