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小説と批評
  • 2026年9月30日
    女の子は本当にピンクが好きなのか
    私はピンクが好きな女なので、「それで何が悪い???」と思いつつ購入。 女児向け玩具の変遷は、親の願いと子の願望がぶつかり合っており面白い。 10年前の本だが、女性の地位というか抑圧具合はあまり変わっていないなあと感じた。 というか、総理大臣ですら"男社会で「ピンク」を装って適応している"感が溢れ出ているのでもはや絶望的なんだと思う。 この本では言及されていないけれど、私の中でイケてるピンクといえばキューティーブロンドのエル。 映画やミュージカルを観てなんとなく髪色にばかり気を取られていたけれど、エルがピンクを着て弁護士になるのは、ピンク色に潜む「女性は女性らしくしていろ」という抑圧感への抵抗も示しているのかもしれない。 50年代のアメリカのキッチンがピンクだらけだったのはこの本で得た知識だが、そういった歴史へのアンチテーゼとして、ピンクを着て自分で稼ぐ主体的な女性を主人公に置いているのが良い。 社会の女性に対する意識の変化を感じられてよりお話の面白みが増した。また映画を見返したい。 ところで、アナ雪はともかく、妖怪ウォッチがこんなにもアサーティブなコミュニケーションを取っているのは知らなかった。 妖怪ウォッチで育ったこどもたちよ、どうかそのまま素直に育って社会に出てきてくれ。
  • 2026年9月23日
    三島由紀夫レター教室
    面白い。5人の声が聞こえてきそう。 人の手紙を盗み見ているようなヒリヒリした背徳感もあり、とても好きだった。 男女4人の関係性が変化していくのをまるでテレビを見るように眺めつつ、最後はゆるく巻き込まれメディアとして機能する丸トラ一の存在がちょうどいい。 手紙のお手本として使えるかどうかはさておき、素直に自分の言いたいことを書いている文はその人の人柄や声色が浮かび上がりよいものだな、と思った。 三島作品は黒蜥蜴の戯曲しか読んだことがないので、他の小説も読みたい。
  • 2026年9月23日
    一九八四年(新訳版)
    一九八四年(新訳版)
    疲れた。文体に苦戦。 ジュリアとの逢瀬とオブライアンの拷問の場面だけ鮮やかにイメージできた。 それ以外の場面はどうもくすんでいて、静かで、ページをどれだけめくっても終わらないのでは、と思うぐらい長い時間だった。最も人間の欲望が現れた場面だけ没頭できたのかもしれないし、ウィンストンの人生で最も濃い部分にだけ同期できたのかもしれない。 解説でも言及されていたが、人種差別が無いことになっているのが不思議だった。生まれや家族の逮捕(蒸発)歴に関わらず、試験を通れば党員として働けるのも案外優しい。 現実世界にプラスして、この本のような監視体制が加わればもっと悲惨になるのは目に見えており、そんな世界が近づいていることに絶望しかない。 作り込まれた設定には素直に感心してしまった。 言論統制どころか言葉自体を変えてしまうなんてアッパレとしか言いようがない。(英語を学び始めた日本人にとってはthink-thinkedの方が有難い気もする) 上位層を含めて消費物資を慢性的に不足気味にし、僅かな特権を感じさせることで"下には下がいる"と思わせる社会構造も素晴らしく恐ろしい。 特権階級がその地位を維持するために戦争を続けるなど考えたこともなかった。 ぜひ、世界の指導者はこの本を読まないでいただきたい。
  • 2026年9月22日
    三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾[増補版](CEMH文庫 こ01)
    実用的な本。(〇〇的もやめたほうがいいらしい) なのにビジネス書のような胡散臭さが少なくて不思議。 (たまに筆者が鼻を膨らませながら書いていそうなところはあるけれど) 起承転結の「転」5パターン、常套句禁止、五感をフル稼働させて正確に書く、文章はスピード・リズム・グルーヴが大事。 どれも腹落ちする。身につけたい技術ばかり。 私が書く文章はもっぱら舞台や本の感想だから、その時自分が感じたものをできる限り正確に残して将来読み返したい。 ライターになりたいとか、文章で表現をしたいとか、そんな目標は今のところ無い。 でも、観劇時・読書時の自分の心の動きをよく観察し、 私は何を良いと思い、何を駄作だと感じ、なぜそう考えるのかを知りたい。 自分自身をよく知るために、文章を書き続けていきたい。
  • 2026年9月21日
    言語化するための小説思考
    書いてあること全て腹落ちするが、実践できるとは限らない… 「小説が「象徴的で影響力の大きな出来事」と「象徴的で影響力の大きな出来事の伏線」成立している」という部分を読み、 以前、"現実にはなんの意味もない瞬間が沢山あるけれど、映画のような制作物に意味のないカットは無い、描かれている以上そこに何らかの意図がある" という内容の文章を読んだのを思い出した。 結局、優れた(と評される)フィクションには無駄がない。 この視点を持って作品を観たり読んだりしたいものね… 巻末の「エデンの東」は今までの学びが凝縮された小説になっていて、さながら期末テストのようだった。読んだそばから内容を忘れていく私のような人間には有難い。 小川哲、おもしろ!
  • 2026年9月21日
    いい子のあくび
    「駅や街中でぶつかってくる男をよけるのは、(中略)なぜいつもわたしなのか?」 本屋さんでたまたま見つけ、このあらすじを読んだ瞬間、おこがましくも「私の本だ!」と思った。 私にはよけるスペースがないのに向かいから来るあの人はよけてくれない。ぶつかる。傘に溜まったしずくが私にかかる。 そんなことを繰り返しているうちに、なんで私が避けてあの人は真っ直ぐ歩けているの?という疑問が湧くようになった。 よけるもんか!と思いつつも、正面から自転車が突っ込んできた時はやっぱりよけてしまった。 (そもそも歩道あるいてて正面からチャリ突っ込んでくるってなに???) こんな場面でも絶対によけなかった直子を、私は素直にすごいと思う。 こんなことしたって何も変わらないし、よけない人は一生人をよけずにこれからも何万歩と歩いていくんだろうけれど せめて「今まであなたを避けてくれた人が何万人といる」という事実を相手に刻みつけたい。 まあ結局私はよけてしまうのだろうけど、せめて小説の中で直子がよけずに歩いてくれて良かった。 わたしだけが割に合わないことを受け入れるなんて不公平。
  • 2026年9月20日
  • 2026年9月20日
    ペネロピアド 女たちのオデュッセイア
    ペネロピアド 女たちのオデュッセイア
    辛辣でクセ強のコーラスが良好き。 女中たちの怒りや無念がダイレクトに響いてきた。 (岩波少年文庫のオデュッセイアでは裏切り者の召使いを処刑したと書いていた気がするけれど、ペネロペイア的には無実なのね…?) ペネロペイアの語りも面白い。 年頃の息子は癪に触るときもあるとか、求婚者とのことを妄想するときもあるとか、神話の中の人とは思えない等身大の女性としての一面が感じられた。 神話の時代から女性は飾りだったのかと思うとうんざりするけれど、20年間王座を守り続けた彼女の声がようやく聞こえる時代になり、少しずつ人類は進歩してるのだと感じる。 どうか、逆行しませんように。
  • 2026年9月19日
    神様の暇つぶし
  • 2026年9月19日
    いい子のあくび
  • 2026年9月19日
    決定版 快読シェイクスピア
    決定版 快読シェイクスピア
  • 2026年9月19日
    獄中シェイクスピア劇団
    獄中シェイクスピア劇団
  • 2026年9月18日
    一杯のおいしい紅茶
    一杯のおいしい紅茶
  • 2026年9月17日
    ホメーロスの オデュッセイア物語 下
    ホメーロスの オデュッセイア物語 下
    映画観る前に駆け込み予習 オデュッセウスが正体を現してから求婚者たちと戦うシーンまでがドラマティックでかっこいい。 全体的に淡々とお話が進んでいき、だれかが俯瞰で語っている文体だったので、 臨場感は薄めで童話とか児童書を読んでいる気分になった。 これは少年文庫だから?そもそもそういうお話? この疑問を解決するには岩波文庫のほうを読むしか…ないんだよな…
  • 2026年9月17日
    ホメーロスの オデュッセイア物語 上
    ホメーロスの オデュッセイア物語 上
    映画観るので予習。 みんなめっちゃ客人もてなすし、求婚者たち態度悪すぎるし 最後そんな犯罪者乗せちゃだめでしょうよ。 ツッコミどころは多々ありつつも、冒険譚として面白かった。 というかトロイア戦争のきっかけも正直しょうもなすぎてびっくりした。 どんな感じで映像化されるのか楽しみ。
  • 2026年9月13日
    ホメーロスの オデュッセイア物語 下
    ホメーロスの オデュッセイア物語 下
  • 2026年9月13日
    ホメーロスの オデュッセイア物語 上
    ホメーロスの オデュッセイア物語 上
  • 2026年9月13日
    ペネロピアド 女たちのオデュッセイア
    ペネロピアド 女たちのオデュッセイア
  • 2026年9月13日
    世にも奇妙な君物語
    面白かった! 特に第5話は今までの4話を踏まえた内容になっており、 なんの違和感もなく読んでいた台詞が急にそれっぽく聞こえだす不思議な感覚にニヤニヤが止まらない。 (登場人物の顔がなんとなく浮かぶのも面白い) 個人的には第4話が1番ゾワッときた。 なんとなく呪怨のあの子の顔が浮かぶぐらいにはえげつない子供だった(ホラーではない) いつかTVの原作書いてほしいな。
  • 2026年9月12日
    化け者手本
    化け者手本
    サイン本!
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