盲目的な恋と友情

34件の記録
- ほしの@urmybluemoon2025年4月24日読み終わった愛してるよ、愛してるから、傷ついてほしい わたしのせいで、深く。もう二度とそばにいられないとしても、忘れられない存在に。憎悪でもなんでもいいよ。忘れられたくないの、きみの記憶に強く、深く遺り続けたい。きらい、だいきらい。傷ついて、おねがい、あいしてる。殺したくなるくらい。気づいてる?突発的に込み上げては溢れだしそうで、今すぐにでも叫び出したくて、でも喪うことを想像しては呼吸のしかたさえ忘れるほど色を失う世界の、きみの必要性ってなんだろう。なにに惹かれているのだろう、分からない。わたし、きみを愛しているの? 黙々と3時間ほどであっという間に読み終えてしまった。こういう、こういうの、すきだ。自分が自分でなくなってしまうような、いままでの幸福が褪せて、彼以外の幸福の感度が機能しなくなるみたいな。読みやすかった、熱中していた。文章力、すごい。 興味を惹かれたように、気怠く息を吐いて頷いた / 「来ますよ、それは。打ち上げくらい」 のふた文がすごく印象的 こういういい回しをするひとの温度というか、すこし世間離れした雰囲気を纏う人間にどうしたって惹かれてしまうとこ、あるよな〜。わかる。わかります。
- さとうめ@satoume2025年4月13日トレーナーが学生に痴漢行為をした話を聞いたルリエが、わたしが行っていたらこんなことにはならなかったのに、と自分のコンプレックスを持ち出し、美波に非難されるシーンが、なんてリアルなんだろうと思った。大塚には、「自分を大事にしないから怒られたんだよ」と言われていたが、他人が傷ついている話をしているのに、そこに自分のコンプレックスを被せていくのが、そんなに自分のことが大事なのか?いま自分の話をするのが優先なのか?と美波は怒ったのだ。自分を守りすぎていない美波ならではのエピソードだなと思った
- 猫@mao10122025年3月8日かつて読んだ『友情』といいつつ、その気持ちは本当に『友情』だけだったのかな…。歪んだ救われない愛情。人に依存して周りが見えなくなって、『この人が一番』だと盲目的になってしまう気持ちは理解出来る側なので、頭では分かっていても一度ハマったらおしまいだよなあ。 星近はどういう気持ちで奥さんと一緒にいたのだろう。救われたかったのかな。 挙式中に警察が押し入ってくるの、なんという皮肉なんだ…。
- 猫@mao10122025年3月8日『友情』といいつつ、その気持ちは本当に『友情』だけだったのかな…。歪んだ救われない愛情。人に依存して周りが見えなくなって、『この人が一番』だと盲目的になってしまう気持ちは理解出来る側なので、頭では分かっていても一度ハマったらおしまいだよなあ。 星近はどういう気持ちで奥さんと一緒にいたのだろう。救われたかったのかな。 挙式中に警察が押し入ってくるの、なんという皮肉なんだ…。
- 猫@mao10122025年3月5日かつて読んだ『盲目的』な恋と友情。『盲目的』と纏めるにはあまりにも手に負えない程の恋と友情だなと感じた。命を燃やしてるような感覚。 執着、支配欲。 途中途中でぞっとして声を出してしまったし、最後の畳み掛けは非常に引き込まれました。 盲目とは恐ろしいね。過激的で刺激的。新鮮で面白かった。
- soare🌞@sunnyh_1152025年3月5日辻村深月の作品でいちばん好きなもの💯 読んでいて「いるよな、こういう関係性のふたり」と俯瞰できる一方で「わかる、わかるんだよ....」と唸りたくなる、自分もかつて感じた思いの両方に揺さぶられながらページを捲っていた。
- haku@itllme2024年11月24日かつて読んだタイトルと表紙のかわいさにら惹かれて手に取った本。 本の中にある2つの章のタイトルは 「恋」と「友情」 違う登場人物が出てくるのかと思っていたけれどそんなことはなかった。 蘭花と留理絵の話だった。 蘭花が語り手である 「恋」は、茂美との恋の話だった。どんどん泥沼にハマっていく。 出会の場面だけはトキメキを覚えたけれどそのあとはほとんど幸せのシーンがなくて闇の中に消えていく様子があっという間に描かれていた。 できることなら茂美の気持ちを描写したものを知りたかった。けれど、恐らくその願望、他の作品であれば語られているからでこのあと出てくる留理絵という2人の恋に関して第三者となる人間の心情はここでしか描かれないのだと思う。 「友情」 これは留理絵の過去の話から始める。 コンプレックスを抱えた彼女が蘭花との出逢いによって変わっていく。 読みながら思ったのはあまりにも蘭花への気持ちが重いということ。 本当に1つ1つの言動に対して蘭花からの気持ちを誰かと比べている。恋人すらも。 蘭花が付き合っていた人と関係を持った描写には驚いた。 ただ、1つも私の心に刺さる言葉はなかった。それはまだこの2人の泥沼のように見える関係にお互いに思うという気持ちが存在しているように感じなかったからだ。 親友という言葉を発しながらもお互いが見ているのは、茂美と誰かに必要とされている自分自身だったからだ。 この本を読んだ人がいて、もしこれに共感して心揺さぶられた人がいたとするならば、私が分かり得ない考えを持っている人間として話していみたいと思う。
- 曖昧模糊@sukonbu_uo_ou_2023年2月21日かつて読んだふと思い出した1人の人に沢山のリビドーを注いで、依存的なまでに相手を思うことは(そこに愛や恋愛感情があるかは置いといて)恋も友情も同じだと思った。 最初は純粋な気持ちもどんどんベッタベタに、私欲がまとわりついてしまい、破滅に進む。そこまでいったら最早破滅さえ望んでしまう状況に陥る。 人を思う過程でそこに至る条件はなんだろうか。