JUMPEI AMANO "みんなこうして連帯してきた" 2026年4月23日

JUMPEI AMANO
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2026年4月23日
みんなこうして連帯してきた
みんなこうして連帯してきた
ジェイク・ホール,
安藤貴子
「炭鉱夫と変態」章は本書の白眉。本章の主役は、名前を知ってる方もいると思うけど、LGSM(炭鉱夫支援同性愛者の会)。 〈実はこの本を書くきっかけとなったのが、LGSMだった。自分のアイデンティティにおけるクィアとしての側面と労働者階級の側面が、これほど力強いストーリーのなかで調和していることを目撃したことが、私自身の政治的態度(ポリティクス)に大きな影響を与えたのだ。〉(217頁) と、著書みずから書いているくらい大事な章。私も胸を打たれた章のひとつで、書誌情報の書き出しに引用したフレーズは、本章からとってきたものである。 〈権力者が団結を嫌うのは、それが搾取への抵抗という共通の目的をもつさまざまな人々を一つにするからだ。〉(212頁) 最も感動的なのは、炭鉱労働者たちとクィアの連帯に〈驚くべきことは何もない。それはただ異なる背景をもつ人々が一つになった物語にすぎない〉(214頁)と著者が断言していること。だからきっと、私たちにもそれができるはずなのだ。 なお、この後のほうにある「治療アクセス・キャンペーン」章は「エイズ危機からの報告」章を読んだ方は読むべき章。南アフリカでクィアが主導した反アパルトヘイト闘争、HIVアクティヴィズムについて。 〈アフマットは長いあいだ頭にきていたが、ンコリの死が「とどめの一撃」になった[...]おそらく、アフマットの最も有名な抗議行動は、貧困を理由に治療を受けられない人たちがいる以上、自分がそれを受けるわけにはいかないと、抗レトロウイルス治療薬を拒否したことだろう。〉(246-247頁) 〈活動家たちが長年主張してきたように、「沈黙は死」以外の何ものでもない。大勢のHIV活動家が声をあげ、自由を犠牲にし、腐敗した政府の足元にみずからの身体を投げ出したからこそ、迅速な診断と効果的な治療が可能になり、「疫病」が人々の命を奪うのを食い止めることができたのだ。〉(251頁)
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