
tako
@tako
2026年3月31日
読み終わった
昨年の11月から本を要約しながら読んでいて、やっと最後までたどり着いた。全441p。
『20年越しの謎解きの総決算です。
30年読み継がれる本にするべく書きました。』
素人の私も「カウンセリング」というものの全体像を何となく掴めた気がする良書。
そもそも東畑さんの物語を紡ぐ能力が凄すぎて、本当に読み進めやすい。
カウンセリングを受ける前に読んでみてもいいと思う。
私は「ツラいのに予約がすぐ取れない」ということをネガティブに捉えていた部分があったけれど、
申し込みの段階からカウンセリングは始まっていて、会って話を聞いてくれる人がいる、カウンセラーと繋がっている、というだけで、自分に起こることを客観的に捉えることができるし、
会うまでの時間に思いを巡らせることも同様の効果があるというのが発見でした。
あと、カウンセリングを考えるにあたって、宗教家や占い師などのケアに触れ、
『傍流が「傍流」として豊かに存在することこそが、自由で、そして豊かな社会の条件です。』
という言葉は、
何かと傍流に惹かれる私にとって、心のケアの分野だけでなく全てに当てはまる言葉としてグッときます。
最後に、カウンセリングの終わりについて考えていく章では、ちょうど子ども達の卒業と読むタイミングが重なり、
「古い自分が死に新しい自分が生まれる」というユングの「死と再生」は、カウンセリングに限らず人生に組み込まれている、ということが腑に落ちました。
生きるとは、変化するとは、ひとつの物語が終わり新しい物語が始まること。
それは痛みを伴うけれど、希望であること。
胸に留めておきたいです。