白玉庵 "日本遠国紀行" 2026年4月24日

白玉庵
白玉庵
@shfttg
2026年4月24日
日本遠国紀行
日本遠国紀行
道民の人
ツイッターでよくみる人だ、と思って『火山の下』の箸休めのつもりで読み始めたらめちゃくちゃ重厚なルポルタージュだった。 北海道の消えゆく町から始まり、道祖神、死者婚、イタコ、隠れキリシタン、祇園坊主、十津川の果無で終わる。すべてもう風前の灯、まさに「消えゆくものを探す旅」であるが、決してオカルト的な興味本位な視点ではなく、著者の真摯な心持ちがよく伝わってくる。だから「地元の人」が話してくれるのだと思う。 私は北海道でも都市部に住んでいたので、冬季の雪の生活への影響は比較的軽減されていたとは思うのだが、それでも雪のない土地で暮らしていた人たちとの圧倒的な感覚の違いというのは、折に触れて感じる。この本の中でも結構な頻度で言及されており、北の民に特におすすめです。1日8時間しかしない仕事ですらものの考え方に影響を与えるのだから、24時間365日晒され続ける風土は、人間の在り方を絶対的に支配する。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved