
読書日和
@miou-books
2026年4月24日
音のない理髪店
一色さゆり
読み終わった
あの本、読みました?で紹介されていて手に取った一冊。
最近涙もろくなっていて、これも読みながら一人ボロボロ。続きが気になって寝不足。
作家デビューしたものの二作目の書けない五森つばめが、自分が生まれる前に亡くなった祖父・正一の半生を描く物語。
大正時代に生まれ、幼少期にろう者となった正一。日本で最初に創設された聾学校の理髪科に進み、自立を目指して学び続ける。17歳で卒業し、数々の困難を乗り越えて徳島で理髪店を開業。
当時の障害者差別は想像以上に厳しく、嫌がらせを受けることもある中で、
なぜそんな強さを持ち続けられたのか—孫がその人生を辿っていく。
正直、知らなかったことばかりだった。つい最近まで、こんなにも厳しい制度や差別があったこと。
「聞こえない」ことへの理解も、自分が思っていたよりずっと浅かったと気づかされる。
言葉を自然に身につけられることが、どれだけ恵まれていることなのか。
考えさせられることも多いけれど、それ以上に胸を打たれる一冊。
おすすめです。


