
shiori
@shiori_417
2026年4月24日
博士の愛した数式
小川洋子
超有名作品なのになんとなく今まで読まずにきたけど(本屋大賞第1回受賞作だったのは最近知った)、昨年末くらいから小川さん作品を読むようになって、これはさすがに外せないなと思いようやく読んだ。
結果、なぜ今まで読まなかったのかと思うくらい、とてもよかった。
毎朝、《僕の記憶は80分しかもたない》という自筆のメモを読み、悲しみと絶望の涙を流すところから始まる博士の1日が切ない…
博士の、子供に対して発動する無条件の愛情は、何か発端となる出来事があったのかなぁ。
兄嫁である未亡人と博士の過去についても、作中ではっきり描かれない分、読者の想像をかき立てる。
「義弟は、あなたを覚えることは一生できません。けれど私のことは、一生忘れません」
たった1行のセリフに、ドラマが詰まっている…
江夏の野球カードを首から下げてるところで泣いてしまった。
大人になってもルートのことを可愛がり続ける博士の中には、記憶はなくても、何かもっと身体的な記憶が残っているように感じた。




