いち。 "屍人荘の殺人" 2026年4月25日

屍人荘の殺人
屍人荘の殺人
今村昌弘
「私はどうしても復讐しなければいけなかったんです。あの人達の人生を狂わせた張本人を。」 大学のミステリ愛好会に所属する葉村と明智。今日も今日とてくだらない会話をしていると、同じ大学の探偵女子、剣崎から映像研の夏合宿に行こうと誘いを受ける。彼らは紫湛荘というペンションに泊まることになるも、信じられない事態に巻き込まれ、籠城を余儀なくされる。それだけではとどまらず、一夜明けると部員が死体となって発見される。まさに地獄が幕をあけた瞬間であったーー。 一難去ってまた一難とは、この作品のように、外も内もクローズドサークルである状況を指した言葉なのかもしれない。この特殊な状況には確かに現実味がある。複雑ではないが真実に迫りきれないバランスが読む速度を加速させていく体験として確立されている。
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