
こたつ
@pgrpgar
2026年4月26日
自殺帳
春日武彦
読み終わった
毒は強めだがなぜか許される人、と言われたら、おそらく身の回りの何人か思い当たる顔があるのではないか。
全く遠い世界の人だが、この作者もおそらくそんな不思議な魅力を持った人のように思う。
「自殺帳」というストレートに重ための題名でありながら、内容はやや不謹慎な自殺論考である。そして文章は軽くて読みやすい。題材と内容と文体におそろしくギャップがあってくらくらする。作者自身が精神科医だからこそ許されるような気がする。これを評論家とかライターとかが書いたら不謹慎だと叩かれるのではないか。最終章のタイトルは「漆黒のコアラ」だし。(読めば至って真面目な文脈の表現だとわかるが)
ともあれ、「人は何を思って自殺を選ぶのか?」と思ったことがある人におすすめ。読むと自殺する人の考えにも色々あることがわかる。個人的には自殺する前に何百通も遺書を残す人や、変なテンションに任せて遺書に警句めいた言葉を残しがちな人が一定数いるという話が面白かった。遺書の残し方にも性格が出ますね。
